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湯河原周辺のおすすめ旅館6選

万葉の時代から人々に愛され続けてきた名湯の湯河原は、都心からのアクセスも良く訪れやすい観光地です。歴史ある湯河原の街には新旧入り乱れ、たくさんの旅館やホテルなどの宿泊施設が並んでいます。

旅の時間を過ごす中で、大部分の時を占めるのが、宿泊施設で過ごす時間です。そんな旅の良し悪しを左右する宿泊施設の中から、新旧それぞれの良さをご紹介しながら、湯河原周辺のおすすめ旅館をご紹介します。

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湯河原の歴史ある老舗旅館

山翠楼(SANSUIROU)

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山翠楼は昭和8年創業、山と清流に抱かれ、日本伝統の数寄屋造りが美しい風格漂う旅館です。かつては与謝野晶子も訪れたこの旅館で、短歌のインスピレーションを受けていたかもしれませんね。

山翠楼は与謝野晶子だけでなく、多くの人々に愛され続けてきた面影は現在までも生き生きとしています。初めての方にはどこか懐かしさを感じさせ、何度も訪れている方には、変わらぬ安心感を与えます。

ゆっくり休めるお部屋は、タイプごとに趣向を凝らした落ち着きのある古き良き日本を感じさせてくれる贅沢な空間が広がります。大浴場はしっとりと落ち着いた雰囲気の内風呂と山の雄大な景色や満点の星を眺めながら湯浴みできる大露天風呂があります。

お料理は、土地の物や旬のものを使った懐石料理には定評があります。目にも舌にも美しく上品なその味わいは、あなたの五感すべてを満足させてくれるはずです。
老舗料亭旅館 山翠楼

加満田(Kamata)

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こちらの加満田は昭和14年創業で、創業当時そのままの純和風旅館です。また、創業以来、多くの文人や墨客、著名人に愛された旅館でもあります。部屋の名前を加満田ゆかりの著名人の方々が付けているのです。

別館は作家の小林秀雄が命名した「万点星(まんてんぼし)」「木犀(もくせい)」「躑躅(つつじ)」等のほか2部屋があります。水上勉は新館の「せんりょう」「まんりょう」を命名しました。そのほか7部屋のお部屋に著名人が名づけ親となったお部屋があります。

また、作家が締め切り前にホテルなどに閉じ込められて作品を仕上げる形態、いわゆる「缶詰」発祥の旅館といわれています。その「缶詰」作家第一号は小林秀雄だったそうです。その縁があってか、小林は亡くなるまで加満田を愛したといわれています。

水上勉はお部屋の「丹頂」がお気に入りで、半年もの間逗留し、「飢餓海峡」や「越前竹人形」などの代表作を書き上げました。また、「黄桜のかっぱ」の漫画家の清水崑も度々加満田を訪れては、「かっぱ」を書き上げています。何体の河童がいるのでしょうね?

加満田に泊まって、著名人の足跡を探すのもよし、著名人たちが感じたであろうインスピレーションの片鱗を感じるもよし、文豪になった気分で非日常を思う存分満喫するのも新たな楽しみ方ではないでしょうか?
四季に彩られる源泉の宿 加満田

伊藤屋

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明治21年創業の歴史ある伊藤屋も文人、墨客に愛された宿です。島崎藤村は、湯河原の旅館を1~2回変えましたが、伊藤屋の「1番」のお部屋を気に入り年4回の入稿のあとに1週間ほど、保養のために訪れていました。

島崎藤村の名作「夜明け前」の原案を考えたのも伊藤屋「1番」のお部屋です。今でも遺稿や、愛用品が残されています。

また、伊藤屋は歴史的な瞬間の目撃者でもあります。昭和11年2月26日、陸軍皇道派の青年将校らが1500名の舞台を率いて、統制派の打倒と国家改造を目指して、首相官邸などを襲撃しました。いわゆる2.26事件です。

その2.26事件はここ湯河原の伊藤屋でも起きていたのです。事件が起こる2日ほど前に、牧野伸顕元内大臣のほか、お付きの者併せて7名が独立した部屋を希望され、伊藤屋別館「光風荘」に宿泊します。

時を同じく河野寿陸軍航空大尉は、偵察のため伊藤屋本館に宿泊します。そしていよいよ夜明けとともに襲撃を開始しました。元内大臣は混乱に乗じて、女物の着物をかぶって脱出に成功します。大尉の「女子供には手をかけるな」という命令があったため、九死に一生を得ます。

襲撃の際に「光風荘」は焼け落ちてしまい、現在の建物は再建されたものになっています。しかし、河野大尉が偵察のために宿泊した部屋は、当時のまま、現在もお客様に利用されています。

また、明治天皇の侍従長が滞在されるために大正初めに、お部屋「52番」のお部屋が建てられます。その後大正15年に本館が建てられます。現在ではこの2棟が国の登録有形文化財に指定されています。

どちらの客室も大正時代に建てられたまま、往時の雰囲気を品良く醸し出しています。「良いものは時が変わっても美しい」ということを改めて、感じさせてくれる旅館です。
島崎藤村ゆかりの宿 伊藤屋

湯河原の様々な趣向を凝らした旅館

大人の隠れ家 おやど瑞月(ずいげつ)

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山の静寂に包まれたおやど瑞月には、客室が5部屋のみ用意されています。大人の隠れ家ですから、お子様のご利用はお断りされている旅館です。川が涼やかに流れ、草葉の間を風が吹き抜け、虫の音が優しく響く、自然の音のみに包まれることができるのです。

温泉は源泉かけ流しですが、85℃の源泉を5時間ほどタンクに入れて冷まし、湯もみをしてその日の適温になった湯で、湯船を満たしています。本物の源泉かけ流しを心地良い温度で、楽しんでもらいたい。そんな女将の心遣いが瑞月の泉質をより良いものにしてくれそうです。

泊まることのできる料亭を自負しているだけあって、お料理もおすすめです。月ごとに代わるメニューは何度訪れても、人々をあきさせることのないように配慮されています。また、素材を生かし、気をてらわず一本気な職人気質の料理長の心意気が料理に表れているようです。

細やかな心配りがさりげなく随所にあふれる、山間の静かな静かなおやど瑞月で、日々の喧騒を忘れ、ゆったりと落ち着いた空間を心行くまで、楽しむことができるはずです。
湯河原温泉おやど瑞月

みかんの丘貸切湯 ボンファム

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3,000坪の蜜柑畑の中にあるボンファムは、その佇まいから温かいアットホームな雰囲気が伝わってきます。それもそのはず、ボンファム(bonnefemme)は、フランス語で「いい奥さん」を意味しています。

今は亡きオーナー夫人で初代シェフだった奥様が目指した「家族のようにお客様にも美味しいものを召し上がっていただきたい」想いをコンセプトにしているからです。古民家をリノベーションした素敵な建物もどこか温かさを感じさせてくれます。

開放感あふれる吹き抜けのダイニングスペースで頂くのは、そんな奥様の愛の詰まったメニュー達です。初代シェフがフレンチをアレンジした創作美食フレンチです。地場産品をふんだんに使い、素材を生かしたお料理は評判がよく、お箸で食べる気軽さも人気です。

お部屋はすべて趣が異なっていますが、「家カフェ」をイメージしたなんだか落ち着けて安心するスぺース作りがされています。窓を開けると、島や海を眺めることができ、何とも言えない解放感と美味しい空気が幸せな気分にさせてくれます。

また、素晴らしい眺望の露天風呂や木と石をテーマにしたオープンバスもとっても素敵ですが、おすすめは展望寝湯ウッドデッキ張りの素敵な空間に寝ながら疲れる湯舟が最高にリラックスタイムを盛り上げてくれそうです。
島、海望む、みかんの丘貸切湯 ボンファム

石葉(せきよう)

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別荘として使われていた建物を生かし、落ち着木、高級感あふれた古き良き日本の風情を満喫させてくれる佇まいとなっています。何ともない石畳や草の葉が、なぜか洗練された美しさを放っています。

館内には骨董を中心に地元の作家やゆかりのある芸術家の作品が落ち着いたラグジュアリーな空間を引き立てています。

無駄なものの一切ない9つのお部屋はそれぞれに趣が異なっていますが、飾り立てない高潔な美しさが気品となっています。そんな素敵な部屋で、夕食や朝食をいただけるのも何とも言えず嬉しい限りです。

近海で取れた魚介類や地場産の無農薬野菜は厳選された調味料を使って、厳選した料理方法で素材の味を極限まで引き出したお料理が地元作家の漆器や器に盛りつけられて、提供されます。

男女それぞれに内湯と露店風呂があり、どちらもゆったりと解放感を満喫できるようになっています。温泉からは箱根の山を望むことができ、四季折々に様々な色に移ろいゆく様子を眺めるのは、絵を眺めながら温泉に浸かっているようです。

引き算の美しさを感じさせてくれる「石葉」。ここで過ごすと、心が洗練されるような気がすることでしょう。
湯河原温泉 石葉

まとめ

いずれも素敵な旅館をご紹介させていただきました。ぜひ、日々を忘れさせ、感性を程よく刺激してくれる旅館が見つかると嬉しいです。感性は日々の活力になりますから・・・


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