
東福寺は、京都府京都市東山区にある臨済宗の大本山にある寺院です。有名な国内アニメ映画や実写映画の舞台とにもなっています。名前は、東大寺と興福寺から一文字ずつとってつけられました。京都五山の第四位の禅寺として中世から近世にかけて栄えました。明治時代の廃仏毀釈運動により規模は小さくなりましたが、今なお三門、本堂など25か所の塔頭をもつ大きなお寺です。
また、応仁の乱の際にも消失することなく残った貴重な文化財を大変多く有しています。そして洗玉澗という渓谷があり、西から東にかけて臥雲橋、通天橋、えん月橋という橋がかかっています。これらの橋はまとめて東福寺三名橋と呼ばれています。通天橋は本堂から通じる廊下がそのまま屋根付きの橋となったもので、谷を渡るのに苦労していた僧たちを救うためにかけられたと言われています。
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紅葉の名所東福寺

このお寺は紅葉で非常に有名な名所でもあるため、毎年多くの観光客が訪れます。例年では11月中旬から色づき始めます。そして、11月中旬から12月上旬にかけて見ごろを迎えます。立地条件からシーズンを迎えるのが京都の中でも遅いこともあり、通天橋から見ることのできる景色は秋の京都における最後の紅葉と言われています。
色づく木の種類
色づく木の種類はイロハモミジ、モミジ、トウカエデです。このお寺のカエデは宋の原産の三葉楓で、刃先が三つに分かれて黄金色に色づくのが特徴です。境内にはおよそ2000本のカエデがあり、シーズンには見事な黄金色に色づきます。
美しい痛点強
この景色にひかれて多くの観光客が訪れます。有名なスポットのひとつとしては通天橋があります。この橋は本堂と普門院、そして開山堂をつないでいる橋で、ここからは葉が3つに分かれて黄金色になるカエデ数十本が見られます。これは通天紅葉と呼ばれています。
また、通天橋から見下ろすことのできる渓谷に広がる紅葉は絶景とされており、シーズンには鮮やかで美しい風景を堪能することができます。ここからの景色は、思わず息をのむほどに美しいものです。
臥雲橋も素敵
さらに、通天橋だけが東福寺のおすすめスポットではありません。それは臥雲橋という場所です。ここから見あげる景色もまた人気のスポットです。また、通天橋が大人料金400円、子供料金300円かかるのに対し、臥雲橋は無料です。そのため、通天橋よりも手軽に景色を楽しむことができます。
混雑を避けて紅葉を楽しむ方法
しかし、このお寺は京都の中でも人気の絶景スポット1、2位を争う場所なので、毎年多くの観光客がシーズンには訪れます。そのため毎年大変な混雑が見られ、十分に景色を堪能できないという事態になります。混雑を避けるための手段をいくつか紹介しておきます。
まず、朝早くか夕方に見に行くというものがよい手段の一つです。東福寺は季節によって拝観時間が異なります。4月から10月は朝の9時から夕方の4時までとなっています。しかし、11月から12月初旬だけは拝観時間が朝の8時30分から夕方の4時までとなっており、普段よりも少し早めの時間から拝観をすることができます。
また、この時期は本坊庭園を特別拝観できます。次に、平日に行くというのもよい手段の一つです。土日と比べれば混雑はしません。しかし、日中になると込み始めるので開場時間前には並んで、できるだけ早い時間帯に行くようにするのが無難です。混雑を避けることができれば、その分ゆっくりと景色を楽しむことができるため、その魅力を十分に堪能することができます。
シーズンをあえて外しても風情がある

実際、朝や夕方に見るというのは風情があってよいものです。もうひとつ魅力を堪能できる時期をあげるとするならば、それはシーズン終盤である12月上旬に訪れることです。シーズン真っただ中に訪れるのもよいですが、あえて終盤に訪れることで黄色に染まった葉がぎっしりと並んでいる風景を楽しむというのも、新たな魅力を発見することにつながります。
そのうえ、シーズン全盛の時と比べれば混んでいませんので、あまり人手の多さを気にせず境内を回ることができます。そして、東福寺の中にある天得院ではライトアップが行われます。こちらの特別拝観は年に2回しか行われない非常に貴重なものとなっています。できる限り見ておいたほうが良いものとなっています。
精進料理や抹茶と紅葉のお菓子も素晴らしい
さらに、天得院の庭を眺めながら精進料理や抹茶と紅葉のお菓子を食べることができるというのも魅力の一つとなっています。美しい景色を眺めながら料理を食べるというのは大変風情のあるもので、楽しい時間を過ごすことができます。
まとめ
今まで述べてきたことをまとめると、東福寺の紅葉は京都屈指のものです。特に、通天橋から見下ろす景色と臥雲橋から見合出る景色は人気のスポットで、あたり一面の美しく鮮やかな絶景を堪能することができます。しかし、人気スポットであるゆえに大変混み合います。そのため、できるだけ観光客の少ない朝、夕方、シーズン終盤である12月下旬を狙って訪れるなどの計画性のある行動をとることが大事になってきます。以上です。
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