世界中の旅行者に人気のあるタイには、ショッピングはもちろんのこと、グルメ、スパ、ビーチリゾート、世界遺産の寺院などなど魅力的なアイテムがたくさんあります。
日本人にも人気のある旅行先のひとつで、2015年にタイには海外から約3,000万人の観光客が訪れ、このうち日本人の旅行者数は中国、マレーシアに次いで第3位の約138万人になっています。
海外旅行する際、特に通常のツアーなどよりも長い期間の旅行の場合、気になることがあります。それは、ビザ(査証)です。
タイを旅行する場合、日本の旅券(パスポート)を所持している方でしたら、30日以内の観光であればビザは免除されています。
これが31日以上になる場合、または、観光以外の理由でタイに行かれる場合などは、タイに行く前にあらかじめ日本にあるタイ大使館・領事館でビザの申請が必要になってきます。
今回は、ビザを申請する窓口になる在東京タイ王国大使館(以下、タイ大使館)およびタイ大使館の情報発信についてご紹介します。
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1.タイへ旅行するにはタイ大使館でビザを発行してもらおう

タイへの観光目的の旅行が31日以上になる場合などは、事前に日本にあるタイ大使館あるいは領事館でビザを申請して発行してもらわなければなりません。
以下に、詳しくみていきましょう。
1.タイ旅行にはビザが必要

前述しましたように、30日以内の観光目的の旅行ではビザは必要ありませんが、31日以上の旅行などほかの理由では、事前にタイ大使館(在東京タイ王国大使館ホームページ)でビザを申請し発行してもらう必要があります。
また、大阪(タイ王国大阪総領事館ホームページ)、名古屋(タイ王国名古屋名誉総領事館ホームページ)の領事館でも申請できますが、その場合は直接各領事館にお問い合わせください。
なお、30日以内の観光旅行でも、片道航空券・乗船券しかない場合でもビザの申請が必要になります。
さらに、タイに隣接する国からの陸路による入国は15日以内の滞在となりますので、この点もご注意ください。
2.タイ大使館が発行するビザの種類
タイ大使館・領事館が発行するビザの種類には、観光ビザ、オンアライバルビザ、トランジットビザ、ノン・イミグラントビザがあります。それぞれについて以下にご説明します。
観光ビザは、観光を目的としたビザのことで、すでに述べたように、31日以上の旅行あるいは片道航空券・乗船券しかない場合も申請する必要があります。
オンアライバルビザは、タイのスワンナプーム国際空港などで取得できるビザですが、日本の旅券所持者では取得はできません。
トランジットビザは、タイを経由して第三国に行く場合、すべての経路の航空券を所持し、12時間以内の乗り継ぎでタイの空港内に留まる場合にはビザは不要ですが、この条件に外れる方は申請が必要です。
ノン・イミグラントビザには、ビジネスビザ 、留学ビザ 、ボランティアビザ 、就労者家族ビザ 、年金ビザ、ロングステイビザなどがありますが、これらは旅行とは関係がありませんので、説明は割愛いたします。
そして、観光ビザには有効期限および滞在日数が決められています。
有効期限とは、そのビザを使って入国が可能な期間のことです。使用していなくても有効期限が過ぎてしまったビザは無効になります。
観光ビザの有効期限は、1回分(シングルエントリー)では申請をした日から3か月です。
短期間に頻繁にタイに行かれる方は、2回分(ダブルエントリー)、3回分(トリプルエントリー)とまとめて申請することができ、どちらも申請日からの有効期限は6か月となります。
また、滞在日数は入国日から数えて60日以内となります。
1回の滞在日数は60日以内ですので、それを超えるとオーバーステイ(違法)となります。
60日以上タイに滞在する場合は、本人が最寄りのタイ入国管理事務所に行き滞在延長の手続きをすれば、最大30日まで延長が可能となります。
3.東京以外でビザを申請するには
東京以外でビザを申請するには、大阪総領事館と名古屋名誉総領事館でも申請が可能です。
大阪総領事館の申請受付時間は、月曜日から金曜日の午前9:00~11:30で、受取時間は午後13:30~15:00です。
申請をする前に、ホームページにある「ビザオンライン事前予約システム」で予約が必要です。団体または家族旅行であっても各個人名での予約をします。
申請・受領は本人が原則ですが、申請者が未成年、または日本で会社か教育機関に所属している方、あるいは旅行代理店では代理申請が可能です。なお、郵送では受付、受領はできません。
名古屋名誉総領事館の申請受付時間は、月曜日から金曜日の午前10:00~11:30で、受取時間は午後13:30~16:00です。ただし、申請から受領まで申請日を含めて4日間かかりますので、ご注意ください。
4.ビザの申請方法
東京にあるタイ大使館でビザを申請する方法は、以下の2通りがあります。
本人申請の場合:タイ大使館東京領事部に行き申請をします。 ビザ申請の受付時間は月曜日から金曜日の午前9:00~11:30です。
代理申請の場合:代理人は、旅行会社または個人での代理申請が可能です。申請者(委任者)は、代理人(受任者)に委任状(ホームページからダウンロードもできます)を発行し、委任者・受任者ともに顔写真付きの身分証明書のコピーを添付する必要があります。
なお、上記のどちらの申請においても、まず、ホームページにある「ビザオンライン事前予約システム」で予約をしなければなりません。団体または家族旅行であっても、各個人名での予約をする必要があります。
次に、申請に必要な書類を記します。
有効な旅券、申請書 、申請者のカラー写真1枚、航空券または予約確認書コピー、経歴書、銀行残高証明書原本、行程表もしくはタイへの渡航目的を説明した文章、職業を証明する書類など、詳しくはホームページでご確認ください。
申請料は、シングルエントリー0円(2016年12月1日から2017年2月28日)、ダブルエントリー9,000円、トリプルエントリー13,500円です。
5.ビザの受取方法
タイ大使館での通常のビザ発給手続きは1日間で、大使館から別の受取り日を指定されない限り、申請者は翌開館日にビザを受け取れます。
ビザの受取方法としては、申請者が受領する、申請者以外の方が受領する、あるいは着払い郵送にて返送してもらう、という3通りがあります。
受領時間は午後2:00~3:00です。
6.タイ大使館へのアクセス
タイ大使館地図(東京都品川区上大崎3-14-6 電話 03-5789-2433)へのアクセスは、目黒駅(JR山手線、地下鉄南北線・都営地下鉄三田線、東急目黒線)から徒歩約10分です。
7.タイ領事館へのアクセス
大阪総領事館(大阪市中央区久太郎町1丁目9番16号 バンコック銀行ビル4階 電話06-6262-9226、06-6262-9227)へのアクセスは、地下鉄堺筋線・中央線の堺筋本町駅で下車し、7番出口を出て南へ、徒歩約2分です。
名古屋名誉総領事館(名古屋市中区錦三丁目6番29号 興和ビル1F 電話052-963-3451)へのアクセスは、地下鉄東山線の栄駅で下車し、2番出口を出て、徒歩約2分。または、地下鉄桜通線の久屋大通駅で下車し、3番出口を出て、徒歩約2分です。
2.タイの情報発信サイト「在東京タイ王国大使館」
タイの情報発信サイト「在東京タイ王国大使館」には、これまで述べてきたようなビザに関する情報だけではなく、領事、活動、関係機関、タイ王国、タイカルチャーといった項目があり、タイの有益な情報が満載です。
以下では、「在東京タイ王国大使館」のサイトをご紹介します。
1.「在東京タイ王国大使館」サイトのご紹介
「在東京タイ王国大使館」サイトを詳しく見てみます。
ここでは各種ビザの申請に関する案内、タイ人へ向けた情報、タイ国内外の活動、行事の紹介、歴代大使、外交官、在日タイ関係機関などを紹介しています。
また、「タイ王国」では2016年10月に亡くなられたプミポン国王のこと、タイの基本情報、経済情報などを紹介しています。
2.タイのカルチャーを学ぼう
このサイトにある「タイカルチャー」では、タイの文化を学ぶ際にとても便利な内容となっています。
タイの行事では、1月のタイでのお正月、4月のタイの伝統的なお正月(ソンクラーン)、11月の灯篭流し(ローイ・クラトン祭り)など、年中行事が解説されています。
また、タイ料理レシピでは、タイを訪れたことがない方でも、グリーンカレー、トムヤムクンなど、タイを代表する料理はご存じの方が多いと思いますが、たくさんの料理レシピが掲載されています。
このほか、日本の動物園にいるタイの象の紹介、タイのバナナの紹介、寿司のルーツ、サンカローク陶器(宋胡録)のこと、生まれた曜日による性格占い、日本にあるタイのお寺の情報、タイ人の多くが信仰する仏教の由来についての解説など、盛りだくさんの情報があります。
3.タイ料理レシピでタイ料理を作ろう

すでに少しご紹介をしましたが、「タイカルチャー」に掲載されているタイ料理のレシピには、グリーンカレー、レッドカレー、タイスキ、カオマンガイ、サラダ、デザートなど、日本人にもとても馴染みのあるレシピが写真とともに掲載されています。
なかには、大使公邸で行われるパーティでとても人気のある特製のメニューもありますので、ぜひ、本場のタイ料理に挑戦してみてください!
4.タイ文化スクールで本格的に学ぼう

タイ文化スクールでは、さらにタイの文化を本格的に学ぶための情報が掲載されています。
まずは、日本全国にあるタイ語学校の紹介に始まり、そして、近年、テレビ番組やメディアなどで紹介されて注目されている、フルーツや野菜に装飾的な彫刻を施すカービング教室が紹介されています。
さらに、タイ料理の教室、タイ舞踊の教室、タイマッサージ学校などが紹介されていて、タイの伝統的な文化に深く触れることができます。
3.タイ大使館からのおすすめ情報

タイ大使館からのおすすめ情報として、「いまどきタイの見てある記」があります。
「動」と「静」 敬虔な仏教徒タイ人の暮らし、微笑みの国タイのルーツなど、とても興味をそそる記事、さらに、現在のタイの社会情勢や文化など、役に立つ記事が掲載されていますので、ぜひ一度覗いてみてください。
また、「様々なタイのマンゴー」では、マンゴーがタイ人にもとても人気がある果物で、まだ青く熟していないもの、黄色に熟したもの、両方とも食べられていることや、若葉はお茶にして利用していることなどを紹介しています。
1.タイフェスティバル
2016年5月、東京の代々木公園で開催された第17回タイフェスティバル2016「Discover Thailand’s Best」が紹介されています。
タイの伝統音楽、伝統舞踊、ムエタイのデモンストレーション、ミスタイランドによるパフォーマンス、音楽ライブ、180以上のブースで販売された品々など、2日間にわたって催された内容を詳しく紹介しています。
2.タイ・セレクト
タイ・セレクトでは、日本全国にあるタイ政府認定店を含むタイ料理レストランや最新のイベント情報を紹介しています。ここで紹介されているレストランで、本場のタイ料理を堪能されてはいかがでしょうか。
また、タイカレースペシャルレシピとして、日本を代表するタイ料理研究家によるグリーンカレー、パネンカレー、イエローカレーのレシピも掲載されています。
まとめ

今回の「タイ大使館が素敵!タイをより身近に感じるタイ大使館の発信情報」はいかがでしたでしょうか。
タイへツアーや個人で旅行する際、通常はビザのことはあまり気にしませんが、31日以上の長期の旅行、片道航空券・乗船券しか持っていない場合などでは、事前に大使館や領事館でビザを申請する必要があります。
また、タイに隣接する国から陸路で入国する場合は、1回15日以内の滞在しか認められないので注意が必要です。
このビザの申請に必要な書類や申請の方法、また、東京にある大使館、大阪、名古屋の領事館についてもご紹介し、さらに、タイ大使館のホームページに掲載されているタイにまつわるさまざまな有益な情報なども取り上げました。
これらの情報が少しでもタイ旅行やタイに関する情報のお役にたてたら幸いです。
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