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美しい雲海で有名な「竹田城」の基礎知識と雲海を見る方法

まるで天空に浮かぶように雲海に包まれた姿が印象的な竹田城。幻想的で、おとぎ話の中から出てきたような現実離れした美しい姿を見せます。

ここ10年ほどで急激に知名度が上昇し、人気が出た観光地の一つということもあり、竹田城に関してはまだまだ他の定番観光地に比べて知られていないことも多いかと思います。

というわけで、今回は美しい雲海で有名な竹田城の基礎知識と幻想的な雲海を見る方法をご紹介します。

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雲海が見られると有名な「竹田城跡」とはどんなとこ?

「天空の城」、「日本のマチュピュ」と称賛され、急激に人気を高めた観光地である竹田城跡。一体どのような場所なのでしょうか?

まず初めに、竹田城跡とはどんなとこなのか概要をご紹介します。

天空の城竹田城跡

竹田城跡とは、兵庫県朝来市和田山町竹田にある山城遺跡です。嘉吉年間(1441年~1443年)に当時の但馬守護山名宗全が配下の太田垣氏に命じて築かさせたのがはじまりとされます。

その後、太田垣氏が初代・光景(誠朝という説あり)以下7代に渡って城主を務めましたが、天正8年(1580年)羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)による但馬攻めにより、竹田城は落城、太田垣氏も没落したと考えられています。

太田垣氏没落以降、播磨龍野城主であった赤松広秀(斎村政広)が竹田城に入城し、治めるようになりますが、1600年に関ヶ原の戦いが起こると広秀は鳥取城攻めの際に城下町を放火したとの罪で自刃させられ、竹田城も廃城となりました。

竹田城跡への入場者数は2005年度にはわずか1万2000人でしたが、2010年頃から観光客数が急増し、2013年度には50万人台へと到達しました。

2013年にGoogleのCMで「日本のマチュピチュ」として紹介されたことが、過去最多の観光客が訪れるきっかけになったと考えられます。

また、2006年には「日本100名城」に選ばれ、2012年公開の高倉健さんの遺作となった映画「あなたへ」のロケ地になったことでも人気に拍車がかかりました。

10年以上前に竹田城跡を訪れたことがある人からは、その当時はわずか2、3人ほどの観光客が見られただけだったので、最近の竹田城跡の人気ぶりに驚く声が多く聞かれます。

現在の竹田城跡では、史跡の保護と観光の両立のため、城内は一方通行となっています。また、石垣の崩壊を防ぐ目的で一部立入禁止区域も設けられています。

同様の目的で2013年からは入場料(300円)が設けられてきましたが、観光客の急増に対応するため値上げとなり、現在では入場料は500円となっています。

急激な観光客の増加と観光地としての整備、史跡の保護のバランスを取ることに現在も苦慮している様子が伺えます。

別名虎臥城

「天空の城」、「日本のマチュピチュ」以外の別名として、竹田城は「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれます。

この理由としては、名前からも予想できるように、縄張り(曲輪や堀、門、虎口等の配置のこと)が虎が伏せているように見えることからだと言われています。

山頂に築かれた城

竹田城は標高353.7mの古城山の山頂に築かれました。雲海に浮かぶ写真だけを見ると一見高い山の上にあるように見えますが、意外と標高は高くありません。

ただ、標高が低いとはいえ山頂にあることは事実。竹田城にアクセスするには主に4つのルートがありますが、どのルートを使うにしても最低20分は山を登ることになります。(一番近い中腹のバス停からでも徒歩20分、徒歩のみのルートでは50〜60分ほど歩く必要あり。)

また、山頂の城内もアップダウンが多いので、歩きやすい靴は必須、季節によっては汗をかいてもよい服装で訪れることをおすすめします。

竹田城跡の雲海発生条件

メディアで紹介される竹田城跡は必ずと言っていいほど雲海に囲まれた姿をしていますが、実はこのような幻想的な姿はいつも見られるわけではありません。訪れる時期、時間帯、天候などの条件によっては、全く違う姿の竹田城跡を見ることになりがっかりしてしまうことも…

ここでは美しい雲海に浮かぶ竹田城を実際に見られる確率を少しでも上げるため、雲海の発生条件をご紹介します。

雲海のシーズン・時期

雲海が見られるシーズンは、9月〜11月までと言われています。実際のところ、2月頃までは見られるらしいのですが、晩秋が一番発生しやすいようです。また、竹田城のある朝来市でも、この時期を雲海シーズンと定めています。

つまり、春〜夏にかけては雲海は発生しません。なので、雲海を見るために訪れるべき時期は秋〜冬ということになりますが、1月4日~2月末は竹田城には入城できないのでご注意ください。

時間

竹田城を囲む雲海は、円山川から発生する霧が主な原因で、見るには早起きが必須です。竹田城の場合、見られる可能性が高いと言われている時間帯は、明け方から午前8時頃までとなっています。(雲海シーズンには竹田城は午前4時から入城可能です。)

天気

朝来市のウェブサイトによると、雲海が発生する天気の条件は「湿度が高く十分な放射冷却があること」、「よく晴れていること」、「前日の日中と当日の早朝の気温の差が大きいこと」、「風が弱いこと」となっています。

また、但馬南部の濃霧注意報もチェックしておくべきでしょう。現地では、播但連絡道路(高速道路)で前日に「霧注意」の表示が出ていれば雲海が出る可能性が高いとも言われています。

雲海に浮かぶ

以上の条件からもわかるように、いつでも訪れれば必ず雲海に浮かぶ竹田城を見られるわけではありません。(自然現象のため、上記の条件を全て満たしていたとしても雲海が発生しない場合もあります。)

また、メディアでよく見かける雲海に浮かぶ竹田城の姿は、竹田城内ではなく、竹田城を見渡せる位置にある「立雲峡」から撮影されていることが多いです。竹田城と合わせて立雲峡にもぜひ訪れることをおすすめします。

立雲峡以外のスポットとしては、「竹田城天守台」や「藤和峠」から雲海に浮かぶ竹田城を撮影できる可能性が高いです。

竹田城で雲海を見るために気をつけたいこと

次に、竹田城で雲海を見るために気をつけたいことをご紹介します。標高が低いとはいえ、早朝に自然の山を登ることになるので、自分の身を守るためにも訪れる前には必ず注意点を確認しましょう。

服装・持ち物

まず、竹田城を訪れる際の服装と持ち物の注意点についてです。

観光地かつ低い山ならヒールでもOK…?と考えてしまいがちですが、ヒールは厳禁です。必ずスニーカーなどの運動靴で行くようにしましょう。実際に竹田城を訪れた人たちからは、城を訪れるというより、完全に登山だったという声も上がっています。

雲海を見るためのベストシーズンが秋から冬ということもあり、防寒対策をして訪れる方が多いかと思いますが、山を登っている時に汗をかくので、暑くなった場合には脱ぎ着できる服装で、汗拭き用のタオルやハンカチを持っていくことがおすすめです。

また、早朝まだ暗いうちから山を登る場合、安全のために懐中電灯、またはもし可能であれば両手が自由になるヘッドライトがあると良いでしょう。

そして、雲海の正体は霧なので、竹田城内で雲海に包まれているといつのまにか体が濡れてしまっている場合もあります。心配な方は、簡単なレインコートや防水ジャケットを持っていっても良いかもしれません。デジカメなど水に弱い電子機器類の管理にも注意が必要です。

雲海シーズンではありませんが、暑い季節に訪れる場合は水分補給のために飲み物も必ず持参するようにしましょう。

雲海予報竹田城跡が見られるスポット

あくまでも実験的に作っている雲海予報とのことですが、以下のサイトでは竹田城跡の雲海予報を確認することができます。(自己責任・判断で、あくまでも目安としてお使いください。)

竹田城跡 雲海予報β
http://www.asatwi.jp/unkai/

また、朝来市のピンポイント天気予報で雲海が発生しやすい条件を確認することもできます。

朝来市のピンポイント天気
http://www.tenki.jp/forecast/6/31/6320/28225.html

竹田城へのアクセス方法

全国から観光客を集める竹田城。アクセス方法は基本的に車か電車になります。

車の場合、北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の「和田山IC」が最寄りのICです。IC下車後、「和田山IC前」信号を左折すると、約10分ほどで各駐車場に着きます。駐車場(山城の郷)以降は徒歩、または以下でご紹介する「竹田城早朝雲海バス(天空バス)」に乗ることになります。

電車の場合、最寄駅はJR播但線の竹田駅です。竹田駅から竹田城跡までは全て徒歩で行くか、中腹第2駐車場までタクシーまたは天空バスで向かい、その後徒歩で竹田城まで向かうことができます。

竹田駅から徒歩の場合、「南登山道」、「表米神社登山道」、「駅裏登山道」の3つのルートがあります。一番所要時間が短いのが駅裏登山道(徒歩約40分)です。最も利用者は多いのですが、他2つの登山道に比べてかなり急勾配でハードです。

南登山道(徒歩約60分)は途中まで車道を通る比較的穏やかな登山ルートなので、体力にあまり自信の無い方はこちらの道をおすすめします。表米神社登山道(徒歩約40分)は山頂までの距離が最短ですが、急勾配なので初心者には不向きなルートとなっています。

竹田城の駐車場事情

竹田城周辺には以下の駐車場があります。最も竹田城に近いのが「山城の郷」駐車場です。また、一般車両はこの山城の郷駐車場から先の竹田城跡方向へは進入できないことになっています。

ちなみにこの山城の郷ですが、駐車場だけでなく、レストランやみやげ物屋もある観光施設となっています。施設の2階は資料館になっており、パネル展示や竹田城のジオラマ模型も展示されています。

山城の郷駐車場:駐車台数100台

竹田城跡・立雲峡駐車場:駐車台数100台

竹田城下町駐車場:駐車台数150台

竹田まちなか観光駐車場:駐車台数60台 ※夜間(夜9時〜翌朝7時)は利用不可

竹田区駐車場:駐車台数70台 ※土日祝のみ利用可

立雲峡駐車場:駐車台数50台

天空バス、タクシーはさらに竹田城に近い「中腹第2駐車場」まで乗り入れています。中腹第2駐車場からは徒歩約20分ほどで竹田城跡まで行けるので、できる限り徒歩での移動距離を短くしたい方におすすめのアクセス方法です。

竹田城早朝雲海バス(天空バス)

期間限定ですが、竹田の町中から竹田城までを結ぶ「竹田城早朝雲海バス(天空バス)」が運行されています。2017年度の運行予定は以下の通りです。

運行期間:3月1日(水)から毎日運行(※冬期間除く)

運行ダイヤ:運行日によって「閑散期」と「繁忙期」ダイヤが設定されています。また、初夏以降の運行ダイヤに関しては確定次第更新されます。詳細は運行会社の全但バス株式会社ホームページをご確認ください。

運行ルート:竹田駅~山城の郷~竹田城跡~まちなか駐車場~上町~竹田駅~山城の郷

運賃:竹田駅~竹田城跡 260円、竹田駅~山城の郷 200円、山城の郷~竹田城跡 150円(降車時に運賃箱に支払います。)※大人500円、小人250円で、当日に限り何回でも天空バスに乗車できる1日乗車券も販売されています。

竹田城周辺では、特に雲海シーズンである秋の週末に激しい渋滞が発生します。時には、駐車場に入るだけで60分待ちということも…天空バスを利用すればこのような渋滞にイライラせずに済むこともメリットの一つです。

まとめ

以上、竹田城跡の基礎知識と雲海を見る方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

自然現象のため必ず見られるわけではないというもどかしさがありますが、だからこそ実際に自分の目で雲海に浮かぶ幻想的な竹田城の姿を見ることができた時の感動は格別だと言えるでしょう。

また、観光地とはいえ、自然を甘く見ずに、登山をするということを認識した上で服装や持ち物に注意して訪れる必要があります。

美しい雲海を見られる確率が少しでも上がるように、また怪我をすることなく楽しく旅行を終えるためにも事前にしっかりと準備をした上で竹田城を訪れるようにしましょう。


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