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千と千尋の橋のモデル?!四万温泉の積善館の歴史と魅力

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皆さんは群馬県四万温泉にある積善館をご存知ですか?積善館は現存する日本最古の木造湯宿建築なのですが、あのジブリ作品「千と千尋の神隠し」の温泉館に似ていることから多くの人気を集めた話題の旅館です。

旅館の前にある赤い橋が特徴的で、千とハクが初めて会った場所を想像する人も多いのだとか。また「千と千尋の神隠し」を知らない人でも、その風情ある美しい外観に魅了されて多くの観光客が訪れます。

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四万温泉 積善館の歴史

1.四万温泉とは

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では四万温泉とはいったいなんなのでしょうか?四万温泉の名前は、四万の湯が「四万(よんまん)の病を癒す霊泉」であるとする伝説に由来します。その起源は二説あり、征夷大将軍坂上田村麻呂が入浴した事から誕生した説と日向守碓氷貞光が童子(神)から神託を受けたことが始まりという説があります。

征夷大将軍坂上田村麻呂が入浴した事から誕生した説

征夷大将軍であった坂上田村麻呂が入浴した事から誕生した説は、蝦夷征伐に来た坂上田村麻呂がここで入浴したことで「四万温泉」と呼ばれるようになったというもの。影響力がある人が温泉に入る事で、この人が入るということは本当に効く温泉なんだ、と多くの人に広まりそれがやがて「四万の病を癒す四万温泉」といわれるようになったのかもしれませんね。

日向守碓氷貞光が童子(神)から神託を受けたことが始まりという説

もう一つの日向守碓氷貞光が童子(神)から神託を受けたことが始まりという説では、延暦年間に源頼光の家臣で四天王として勇名を轟かせた日向守碓氷貞光が、越後から上野国に越えるときにこの四万の地に訪れ夜もすがら読経をしたそうです。その時どこからともなく童子が現れ『汝が読経の誠心に感じて四万「よんまん」の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり』と神託を聞きました。

その後そのお告げの通り日向守碓氷貞光は後に湧出する温泉を見つけると、一宇の堂を建立して自らの守本尊の薬師如来を安置し、日向守貞光寺薬師瑠璃如来と号したそうです。そして温泉は神託にちなんで四万(しま)の郷と名付けることになったといわれています。

それから現在では昭和29年に国民保養温泉地の第一号に指定されるまで大きくなり、四万温泉は「草津の上がり湯」と呼ばれ乾燥しがちな肌を柔らかく包み込む極上の温泉地として人気になりました。

2.積善館の歴史

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積善館は「関(せき)」姓を名乗る当主によって代々受け継がれてきました。何代目かはわかりませんが、その代であった佐藤肥後守清忠という者が1182年に源頼朝より現在の山口県である下関にあった所領とともに「関」の姓をもらったことから、関という姓を名乗り始めました。

その後関東に移動し、何代かの変遷を経て群馬県のこの地に落ち着いた時、その関家から四万に分家をしたのが1613年に没した初代「関善兵衛(せき・ぜんべえ)」です。

3.積善館の由来

その後4代目か5代目の「関善兵衛」が1691年に現在の積善館本館である場所に湯場と宿を作り、その3年後の1694年に旅籠宿として開業をしました。

そして明治時代に入り、関善兵衛が中国の易経という書物の中に、善いことを積み重ねた家には必ず良いことが起こる、という言葉に関連させ、積善館の名前である「せきぜん」の部分を積み重ねる善い行いという「積善」と、旅館や建物の名を表す「館」を積善の最後に付けて「積善館」という名前にしたそうです。

4.300年以上の歴史

築300年以上の歴史がある積善館本館は日本最古の温泉宿で、県の重要文化財に指定されています。

  1. 元禄4-7年(1691-1694)江戸時代の典型的な湯治宿を開業する。
  2. 明治40-43年(1907-1910)書院風の座敷を持った和室部屋を三階に増築
  3. 昭和5年(1930)大正ロマネスクを用いた大浴場「元禄の湯」を建築
  4. 昭和11年(1936)本館裏山に当時の建築の粋をあつめた桃山風の山荘を建築
  5. 昭和34-54年(1959-1979)大広間・岩風呂の新設や老朽化した建物の改築・鉄筋化
  6. 昭和61年(1986)老松・竹林に囲まれた絶景の地に純和風の「佳松亭」を建築

300年以上も前に作られた温泉宿に泊まることが出来るのも積善館の魅力の1つです。また積善館では「積善館歴史ツアー」も開催されているので是非チェックしてみて下さいね。

5.積善館館内の構成

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元禄4年に建てられた県重要文化財の本館玄関部分をはじめ、積善館館内は「本館」「山荘」「佳松亭」と3つの館から構成されています。

そこに観光客に人気である「浪漫のトンネル」や「鏡の廊下」「積善や」があり、300年を越える歴史と浪漫、そして心づくしのおもてなしを楽しむことが出来ます。

2.積善館を訪れた著名人

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「重要文化財」として本最古の木造湯宿建築と伝えられている本館。「深い松林に囲まれた特別な時間」をお愉しみいただける佳松亭。昭和の栄華を語り継ぐ「浪漫の山荘」とも呼ばれる山荘。その時代を生き抜いた柳原白蓮らの俳人、多くの文豪たちがこの地で想いをはせながらその自然と共存した佇まいに癒され、多くの著名人が避暑に客室へ訪れました。

その著名人を何名かご紹介します♪

1.積善間を訪れた政治家・軍人

明治・大正の政治家「後藤 新平」
昭和期の軍人・政治家「東条 英機」
大正・昭和期の社会運動家、政治家「片山 哲」
政治家「岸 信介」
政治家「中曽根 康弘」

2.積善間を訪れた画家・書家

明治前期の日本画家「田崎 草雲」
明治・大正期の画家、書家「中村 不折」
明治・大正・昭和期の画家「小室 翠雲」
日未詳風俗画家、漫画家「小野 佐世男」

3.積善間を訪れた俳優

歌舞伎俳優「7代 松本 幸四郎」
昭和期の喜劇俳優「榎本 健一」

4.積善間を訪れた小説家・歌人

日未詳明治・大正・昭和期の俳人、小説家「佐藤 紅緑」
大正・昭和期の歌人「柳原 白蓮」
大正・昭和期の小説家「里見 弴」
歌人「土屋 文明」
昭和期の小説家「丹羽 文雄」

5.積善間を訪れた思想家

明治・大正・昭和の3つの時代にわたるジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家、政治家「徳富 蘇峰」

6.積善間を訪れた作曲家

日本の作詞家、脚本家、政治評論家、作家「川内 康範」

3.積善館の食事・温泉

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積善館では「本館」「山荘」「佳松亭」それぞれの場所によって魅力が異なる、厳選された旬の食材と匠の技術を使ったこだわりのお料理を楽しむことが出来ます。

四万温泉は昔から「日本三大胃腸病の名湯」の一つに数えられているほど胃腸病には有名で、更に飲んでも身体に害はなく、そのお湯を熱くして飲むと下痢症が治り、冷やして飲むと便秘症が治るとして言われています。積善館では四万温泉で種類によって違う魅力のある、日本で最初の国民保養温泉を楽しめます。

1.会席料理・お弁当

【本館】

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本館での料理は、健康を意識して外から内から治す温食同源のお弁当。湯治宿で毎日食するにふさわしい素朴で滋味豊かな献立を季節ごとに3日サイクルの日替わりメニューで、朝食から昼食、夕食まで美味しいお弁当を頂くことが出来ます。

連泊の方でも飽きることなく、またダイエット中で多く食べることが出来ない人や太りそうな食べ物が食べられない人、健康を意識していて食事にはこだわりのある人でも安心して食事を楽しんでもらえるようにと、たっぷりの野菜や名産のこんにゃくを使っているのでヘルシーなのにお腹いっぱい食べられ、更には食べ応えも満点です。

【佳松亭】

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佳松亭での料理は、妥協のない和食の神髄月替り会席。落ち着いた雰囲気の中で食べる厳選した食材と手間をおしまずに丁寧に仕上げられたこの食事には料理に対する職人の「粋」を感じられる料理です。

定番の会席だからこそ、妥協の無い「和食の神髄」を味わうことが出来ます。料理長の心のこもった料理を仲居より1品1品説明してもらえるので、より美味しく食べられます。

【山荘】

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山荘の料理は、洗練された四季の味わい四季替り会席。細やかな美しさをみせる日本の四季を感じることのできる「旬」の食材を使い、洗練された季節の味わいを極限まで引き出した精妙な味わいとその折々の風情を楽しめる料理です。

今の季節だとどの食材を使うんだろう、どんな料理が出てくるんだろうと食べる前の楽しみも一緒に味わうことが出来ます。

2.元禄の湯

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昭和5年に建てられた「元禄の湯」は作られた当初は贅沢な造りとして有名で、洋風で少し豪華なホールのように建設されました。独特のタイル張りの床に5つの石造りの浴槽が並び、直接湯舟からかけ流しで使うタイプの大浴場です。

アーチ型の広々として大きな細長い丸い窓からは日光が多く入るように作られているので、本当に温泉なのか?と疑問に思ってしまう程の美しさが感じられます。

3.杜の湯

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自然林に囲まれた「杜の湯」は緑の爽やかな風が吹き抜けたり、紅葉の赤が燃えるように色づく木々に囲まれ、その季節によっての木々の彩りを眺められる露天風呂と大浴場です。飲んで胃腸を治しても良し、入って肌をつやつやにしても良しの四万の病に効くとされる無色透明の湯。

自然と温泉の良い所がお互いに引き立て合い、まるで森や自然の中でお風呂に入っているような気分を感じさせてくれます。

4.山荘の湯

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山荘にある「山荘の湯」は、なんと温泉では珍しく内側から鍵をかけることが出来る不思議なお風呂。まるで貸切にでもしているようなその空間は家族風呂として大人気の温泉で、もちろん家族だけでなくカップルや友達とも一緒にプライベートに入る事が出来ます。

大人数で入るのが苦手だけど、積善館の四万温泉に入ってみたいという方には特におすすめです。ゆったりと人の目を気にせず気軽に楽しむことが出来ます。

5.積善間の混浴の岩風呂

積善館にはかつての湯治宿の名残を残す混浴のお風呂、「岩風呂」が残されています。岩で囲まれたお風呂の中で、彼氏彼女など恋人同士でも一緒にお風呂に入ることができます。

4.四万温泉積善館へのアクセス

1.車でお越しの場合

【東京方面】

練馬IC(関越自動車道 約70分)~渋川伊香保IC(R353 約25分)~中之条(R353 約25分)~四万温泉

【新潟方面】

新潟西IC(関越自動車道 約100分)~月夜野IC(R145 約45分)~中之条(R353 約25分)~四万温泉

【名古屋方面】

小牧IC(中央道 約120分)~岡谷JCT(長野道 約50分)~更科JCT(上信越道 約15分)~上田管兵IC(R144,R145 約110分)~中之条(R353 約25分)~四万温泉

車でお越しになる場合はその時期や時間帯によって渋滞、交通整備等をしていることもありますのでご注意ください。

2.列車でのアクセス

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【東京方面】

上野(新特急草津号 約2時間9分)~中之条(バス 約40分・タクシー 約20分)~四万温泉
東京(上越新幹線 約50分)~高崎(JR上越線 約25分)~渋川(JR吾妻線 約30分)~中之条(バス 約40分・タクシー 約20分)~四万温泉

【新潟方面】

新潟(上越新幹線 約25分)~長岡(上越新幹線 約43分)~上毛高原(タクシー 約60分)~四万温泉
金沢(北陸線特急 約3時間8分)~長岡(上越新幹線 約43分)~上毛高原(タクシー 約60分)~四万温泉

3.バスでのアクセス

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【東京駅から】

関越交通 四万温泉号(東京駅八重州通 8:45発/所要時間 約5時間)~四万温泉

【高崎駅から】

小田崎観光 四万温泉ゆったり号(高崎駅東口 13:00発/所要時間 約1時間45分)~四万温泉

路線バスでお越しの場合

【中之条駅から】

中之条駅(関越交通バス四万温泉行 約40分)~四万温泉バス停

4.飛行機でのアクセス

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【羽田空港から】

前橋バスセンター行(日本中央バス・東京空港交通 約3時間55分)
前橋駅南口行(日本中央バス・東京空港交通 約3時間35分)
nパーキング日高行(日本中央バス・東京空港交通 約3時間15分)
高崎バスセンター行(日本中央バス・東京空港交通 約2時間50分)
高崎駅東口(日本中央バス・東京空港交通 約2時間55分)
藤岡IC(日本中央バス・東京空港交通 約2時間30分)

五感で楽しむことのできる積善館♪

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いかがでしたか?四万温泉の積善館では、温泉だけでなく他にも色々と楽しめるものがあったかと思います。日本最古ということや赤い橋があり雰囲気が最高ということもあり、あの「千と千尋の神隠し」の温泉宿に似ているというのもわかりますね。是非観光だけでなく一度積善館に泊まっていただけたらなと思います。

300年以上前に造られた積善館の外観や内観を楽しむのも良し、歴史ツアーに参加し積善館の歴史を学ぶも良し、泊まって温泉や料理を楽しむのも良し、周りの美しい景色を観光するのも良し。目で耳で口でと五感で楽しむことが出来るのも積善館の魅力の1つです。もちろんここで紹介できなかった他の所にも、魅力的な場所はたくさんあります。是非四万温泉に足を運び、積善館を見て泊まって楽しんでもらえたら嬉しいです。


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