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龍安寺の石庭の15個の石が意味するものとメッセージ

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龍安寺の石庭は、世界各国の著名人に絶賛され、いつでも多くの観光客で賑わう日本を代表する観光スポットとなっています。京都に関するCMや旅行雑誌などで必ずと言っていいほど目にするこの石庭には15個の石が配置されており、この石についてはこれまで多くの議論がなされてきました。

多くの人を魅了する謎多き石庭の石にはどんな意味やメッセージが込められているのか、ご紹介したいと思います。

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「石庭」とはどんな庭か?

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龍安寺の石庭は、枯山水の平庭で、方丈の南側にあります。枯山水とは、水を使わず地形や砂、石のみで山水を表現する庭園形式のことで、歩いて楽しむのではなく、見て楽しむ庭と言えます。敷地はわずか75坪で、三方を土塀に囲まれた長方形をしており、白砂を敷き詰めた上に大小15個の石が配置されています。

石・白砂・苔・土塀のみの極度に抽象化された庭のため、表現しているものについては、今日まで様々な解釈がなされており、多くの人々を魅了しています。観光客は方丈の縁側から思い思いの場所でこの庭を眺めることが出来ます。

以前はさほど訪れる人もいなかったという石庭ですが、小説やエッセイ、映画のロケ地として取り上げられたり、イギリスのエリザベス女王が絶賛したことから海外でも一躍有名になり、現在では1日数千人が訪れ、この庭を鑑賞して行くといいます。

遠近法

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石庭を囲む土塀は筑地塀といって、土塀に葺いた屋根があります。この塀が右奥に行くにしたがって低くなっていて、左端から全体を眺めると実際より広く見えるようになっているのです。逆の右端から見ると、狭くより近く見えるようになっており、見る場所によってまったく違う印象を与えてくれます。

作庭時期・作者の謎

この石庭が多くの人を魅了してやまない理由の一つに、「誰が何を意図していつ頃作ったのかが正確にはわからない」ということがあります。

作庭時期については、室町時代後期と考えられていますが、これも諸説あるようです。1588年に豊臣秀吉らが龍安寺を訪れて和歌を詠んだ際に、誰も石庭に触れていないことから、それより以後に作られたのではないか、との意見もあります。

作者については、龍安寺を建立した細川勝元、室町時代の絵師である相阿弥、江戸時代の茶人である金森宗和など、様々な人物が挙げられていますが、どれも確証はありません。

注目されているのは、庭石のひとつに残る「小太郎・口二郎」の刻印ですが、これも謂れを知る明確な資料はありません。作者ではないだろう、というのが大方の見方ですが、作庭に何らかの形で関わった人ではないか、と言われています。

この謎を踏まえて、これまで多くの人たちが石庭の意味するところについて、大いに頭を悩ませてきたのです。

15個の石の配置

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大小15個の石の配置は、東から西へ5・2・3・2・3となっており、「七五三配列」と言われたり、「心」の字になるように置かれている、とする説もあります。中国の故事にある「虎の子渡し」にたとえられている、とする説も有名です。

中には、「W」の字に見立て、カシオペア座を表している、とした説や、西洋で用いられる「黄金分割手法」によって配置されている、との説もあります。

どの位置から見ても、15個全ての石を同時に見ることは出来ない、とも言われており、これは禅の教えの「知足」を表しており、「自分に不都合なことあっても心を乱さず満足しなさい」という意図ではないか、との説もあります。

ここに挙げたように様々な説が存在しますが、どれも根拠に欠けており、決定的な定説は今のところありません。

15個の石が意味するものとメッセージ

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最も一般的な説は、敷き詰められた白砂は海を表し、石は海に浮かぶ島々を表している、というものです。修業を積んだ禅僧は、この庭の前で瞑想していると実際に波の音や潮風を感じられるようになる、という逸話もあります。

しかし、石の配置の意図が諸説ある通り、意味についても同じ数だけの説が存在します。「七五三配列」であれば、日本人がよく使う造形の型であり、和歌やいけばなの流れを汲んでいる、との解釈が指摘されていますし、「黄金分割手法」説を取れば、この石の意味するところは「庭の美」を表していることになります。

この石が何を意味しているのか。それは、この庭を見る全ての人の心に委ねられている、と言えます。見る人の心によって、様々な解釈が成り立ってしまう、この懐の深さこそが石庭最大の魅力であり、未だ不明の作庭者からの「自由に解釈していいですよ」というメッセージではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。15個の石が意味するもの、この龍安寺の石庭については、日本庭園史上最大の謎、とも言われています。しかし、こうした謎に包まれたものがより一層の魅力を感じさせるのは間違いありません。実際に訪れてみて、何をどの様に感じるかはあなた次第なのです。ぜひ自由に想像力を働かせてみてください。


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