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世界遺産「仁和寺」の歴史と魅力、見どころ

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仁和寺(にんなじ)は、京都府京都市右京区御室にある寺院で、真言宗御室派の総本山でもあります。御本尊は阿弥陀如来で、世界遺産に登録され「古都京都の文化財」として指定されています。

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仁和寺の歴史

この寺院の歴史は、仁和2年(886年)に第58代天皇である光孝天皇によって、大内山の麓に「西山御願寺」という名称の寺を建立することを発願されたことから始まります。ところがその翌年、光孝天皇が志半ばにしながら崩御された(亡くなられた)ため、次の代にあたる第59代宇多天皇が、光孝天皇の意志を継いで仁和4年(888年)に建立しました。またその際、寺院の名称も西山御願寺から「仁和寺」としました。

皇室とのゆかりが深い門跡寺院(皇族や公家が住職を務める位の高い特別な寺院)でもあり、出家後の宇多法皇がこの寺に住んだことから、御室御所(おむろごしょ)とも呼ばれていました。慶応3年(1867年)に、第30世純仁法親王が還俗(僧籍を離れる)したことで、この寺院の門跡に皇族が就いてきた歴史が終わりました。そのため、それ以降は旧御室御所と呼ばれるようになりました。

仁和寺の重要文化財

世界遺産に登録されている仁和寺には、仏像・彫刻・仏画・書跡・工芸品など、多くの重要文化財が祀られており、寺院と共に文化財も大きな見どころでもまります。仏像・彫刻においては、この寺院創建当時からの御本尊である「阿弥陀三尊像(国宝)」のほか、「愛染明王坐像(重要文化財)」・「増長天立像(重要文化財)」・「悉達太子坐像(重要文化財)」などがあります。

仏画においては、この寺院を代表する「孔雀明王像(国宝)」のほか、真言密教寺院にふさわしい「曼荼羅」などもあります。書跡においては、弘法大師空海の経典「三十帖冊子」のほか、医学に関する書類「医心方」や歴史資料「御室御記」など、様々な書類が残されています。

工芸品においては、草創期から鎌倉時代にかけて作られたものと、桃山時代から江戸時代初期にかけて作られたものに分けることができます。草創期から鎌倉時代の作品は、密教の世界や王朝文化の美を表現したものが多く、代表作品には「宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱」・「金銅火焔宝珠形舎利塔」などがあります。また、桃山時代から江戸時代初期の作品には「住吉蒔絵机」・「色絵瓔珞文花生」などがあります。

仁和寺の桜

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仁和寺は京都でも有数の桜の名所として知られており、毎年春になると境内に植えられた桜が満開になり、淡いピンクの花で飾られます。金堂前に植えられたソメイヨシノと、鐘楼前に植えられたシダレザクラが競って咲く時期が見ごろでもあります。

数の多く桜の中でも特に有名なのが、中門内の西側一帯に植えられた「御室桜」という桜の林です。江戸時代の頃には既にこの場所に植えられており、多くの庶民に親しまれてきた桜です。その美しさから多くの和歌にも登場するほどで、大正13年には国の名勝にも指定されました。遅咲きな桜なため、長い期間花見を楽しむことができます。

御室桜の特徴

御室桜の特徴は、他の桜に比べて背丈が低いので、より間近で桜の花を楽しむことができます。近年までは、背丈の低い理由として樹木の下に硬い岩盤があるためと考えられてきましたが、最近になってそれは岩盤ではなく粘土質の土壌であることが判明しました。しかしながら、粘土質の土壌には酸素や栄養分が少ないことは明らかであり、そのため桜が上手く根を伸ばせないことが要因となっていると考えられています。

仁和寺で開催されている行事

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この寺院で行われる行事には、毎月行われる行事と年間に行われる行事があります。毎月の行事には、毎月21日の御影供(みえく=祖師の命日に行われる供養)と、毎月28日の護摩供(ごまく=供え物を火に投じて祈願する行事)が行われています。

宿坊

この寺院には宿坊があり、世界遺産に泊まることができることも大きな魅力の一つです。京都・洛西地域の観光の際に利用するととても便利です。宿坊は「御所会館」と呼ばれており、宿坊としての機能はもちろんの事、その他にも食事や宴会、合宿・研修なども行うことができる、多目的宿坊となっています

また、御所会館に宿泊すると、国宝・金堂で毎朝行われている「お勤め」に特別に参加することができます。本来、金堂は一般には非公開となっている重要文化財であるため、僧侶以外の一般参拝者は踏み入れることができない場所です。しかし、宿泊する方には朝の参拝にも参加することができ、一生の思い出に残る経験ができます。お勤めの後には、僧侶によるありがたい法話も聞けるので、心身ともに清らかな気分で一日を過ごすことができるでしょう。

裏山には「御室八十八ヶ所霊場」

仁和寺の裏山には、「御室八十八ヶ所霊場」があります。約3kmにわたる山道にお堂が点在しており、一年を通していつでも参拝可能です。約2時間で全てを参拝できるコースとなっており、この寺院では春と秋の合計5回にわたり、「八十八ヶ所ウォーク」という参拝イベントも開催しています。事前の申し込みは不要なため、いつでも気軽に参加できるのも魅力です。


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