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「京都二条城」江戸幕府の始まりと終わりを見届けた城

二条城東南隅櫓

京都を東西に走る御池通り、その西側に、大きなお城が立っています。江戸時代に建てられた二条城、正式名称「元離宮・二条城」です世界文化遺産にも登録されていますね。堀の水面に映える白壁もまばゆい、堂々としたお城です。

京都というと社寺仏閣、もしくは御苑をイメージされる人が多いので、少しマイナーな存在となってしまっていますが、歴史的にとっても大きな役割を果たしてきた城。観光バス専用駐車場も広く、多くの観光客でにぎわっています。

このお城は、江戸幕府の始まりと終わりを見届けたといわれています。どういうことでしょうか。そして今、二条城の何が人々を惹きつけるのでしょうか。

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二条城の歴史をたどる

江戸幕府との関係

二条城は、実はいろんな時代に存在しました。足利将軍、織田信長、羽柴秀吉がこの地に城を建て、そして滅んできたのです。

時代に翻弄されたこの土地ですが、現在残っている城は、徳川家康により建てられたものです。二条城が建設されたのは、1603年。関ヶ原の戦いからまだ間のない頃のこと。徳川家康が、京都へ来た際の居城として築かれました。その後多くの出来事が起こります。

・家康の将軍就任の祝賀が執り行われた(1603)
・豊臣秀頼が家康の呼び出しに応じ、会見が行われた(1611)
・大坂冬の陣の際、家康の本営になった(1614)

ただ、家康、秀忠の死後、長い間歴史に登場しなくなります。建築された時は存在し、江戸時代初期には後水尾天皇が訪れたこともあるといわれる天守閣も、消失してしまいます。(天皇が天守閣を訪れたのは、この時だけといわれています)

二条城が再び表舞台に登場したのは、幕末。
・最後の将軍、慶喜が将軍拝命の宣旨を受けた(1866)
・大政奉還が行われた(1867)

家康が将軍になったことを祝い、そして、慶喜が天皇に政権を返したのが、この二条城なのです。

二条城門構え

近代の二条城

現存している多くの城は、観光スポットとなっています。二条城も例にもれないのですが、明治・大正時代には宮内庁の建物として実際に利用されていました。

・二の丸御殿が京都府庁になる(1871)
・二条離宮になる(1884)
・大正天皇即位の祝賀が行われる(1915)

その後、1939年に京都市に下賜され、1940年に一般公開が始まったのです。1994年にユネスコの世界遺産に登録されてからは、世界的にも有名になりましたね。

二条城ではここに注目★

二の丸御殿

天守台

もともと天守閣があったのですが、江戸時代に消失してしまい、跡地である台だけが残されています。

二の丸御殿

★内部は撮影禁止★ 武家風書院造の代表的建築。桃山文化を色濃く残しています。創建時は、二条城は二の丸御殿と天守だけであり、家康は主にここで暮らしていました。

車寄

御殿の表玄関は、徳川幕府の権力を知らしめるに十分な佇まい。欄間は表と裏で、異なる彫刻が施されています。

遠侍

城を訪れた大名の控えの間。家康と秀頼の会見が、ここで行われました。後述の竹林群虎図はここにあります。

大広間

一の間は、大政奉還が行われた、歴史的な場所。二の間は後水尾天皇が行幸した際、お席が作られました。

書院

黒書院は、将軍と、親しい大名(譜代)とが会合を行った部屋で、豪華な装飾が施されています。白書院は逆に、将軍のプライベートスペースで、落ち着いた装飾となっています。

障壁画

華やかな桃山文化がしのばれる障壁画。1626年の後水尾天皇行幸の時に、狩野派によって描かれました。二の丸御殿には3000点以上の障壁画があり、うち、1016点が重要文化財指定を受けています。黒書院、大広間の障壁画は、傷みが激しいために複製画が飾られ、原画は収蔵庫に保管されています。

二の丸庭園

築城の際に作られた、回遊式の庭園。小堀遠州の代表作です。大きな池に蓬莱島、亀島、鶴島が浮かんでいます。「八陣の庭」とも呼ばれています。

本丸庭園

明治に作られた、洋風庭園。和のお城の中に突然現れる回遊式の洋風庭園は、京都の「目新しいもの好き」なところを感じさせてくれます。

清流園

戦後に作られた庭園で、和洋折衷となっています。普段は一般公開されていませんが、春や秋には大きなお茶会が催されます。なお、敷地内の茶店和楽庵は普段から公開されています。

なお、本丸御殿は、以前は期間限定公開が行われていたのですが、2007年以降は公開が中止されています。江戸時代に消失したため、明治時代に京都御苑から旧桂宮邸の御殿を移築しました。京都御苑にあった時代には、公武合体で有名な皇女・和宮が住まわれていたこともありました。

耐震性に問題があるらしいですが、また公開されるようになってほしいですね。

二条城を楽しもう

おすすめの季節

二条城が一番美しくなるのが、桜の季節。(京都名所の多くもそうですが)3月から4月にかけてライトアップされる他、4月上旬の土曜日には、裏千家によるお茶会も催されます。

2016年のライトアップ時期は、着物を着ていくと無料で楽しむことができました。

その他のイベント

二条城では、桜以外も四季折々の花を楽しむことができます。また、様々なイベントも開催されています。

5月 清流園お茶会 普段非公開の清流園が公開され、煎茶でのお茶会が催されます。
8月 京の七夕 プロジェクションマッピングが行われます。堀川ではLEDによる天の川も浮かび上がります。
9月~11月 二条城まつり 普段公開されていない遺構・収蔵品の特別公開や、着物展など
10月、11月 大茶会 裏千家、表千家、薮内家が一堂に会してのお茶会が開かれます。
年始年末 庭園特別公開 もともと年始年末は閉城しているのですが、庭園だけが公開されることになりました。

また、「アートアクアリウム」など現代的なイベントが開催されたり、結婚式を挙げることが可能だったり。歴史的遺構としてだけではなく、市民に開かれ、楽しむことのできるお城となっています。

アートアクアリウム

二条城とサブカル

薄桜鬼 ?新選組奇譚?(アイディアファクトリーから発売)

幕末期の京都を駆け抜けた若者たち、新選組を扱った女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。将軍家茂が上洛した際、新選組が二条城までの警護を担当していました。

京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~

京都市営地下鉄の公式コンテンツ「地下鉄に乗るっ」、今ではいろんなメディアに展開しているのですが、こちらはそのノベライズ。メインの3人の女の子と、小説オリジナルキャラクターの女の子が、竹林群虎図から抜け出た虎を追い掛け回していました。

二条城でーたぼっくす

住所 〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話・FAX TEL 075-841-0096 FAX 075-802-6181
アクセス 京都市営地下鉄「二条城前」駅下車 徒歩5分
京都市バス 9、12、50、67、101 「二条城前」バス停下車すぐ
京都バス 61、62、63、64「堀川尾池」バス停下車 徒歩2分
京都駅からは、市営地下鉄烏丸線に乗り、「烏丸御池」駅で東西線で乗り換えて「二条城前」駅に行くのが便利。
入城料 一般600円、団体(30名以上)500円、中高生350円、小学生200円 (展示・収蔵館入館料は別途100円)
なお、障害者手帳をお持ちの方、京都市内の小中学生、および70歳以上は無料
開城時間 8:45~16:00(展示・収蔵館入館料は9:00~16:45)
定休日 12月、1月、7月、8月の火曜日(祝日の場合は翌日)、年始年末
駐車場 あり・2時間まで600円、それ以降1時間200円
公式サイト 元離宮 二条城

今を生きる二条城へ

二条城には、戦国時代、近代、そして現代の魅力がぎゅっと濃縮されています。京都の観光スポットの中では、駅から徒歩5分で行けるというのが、珍しくて魅力的。

京都へお越しの際は、是非立ち寄ってみてくださいね。


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