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南禅寺の順正の絶品湯豆腐がおススメ

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京都東山に位置する南禅寺の正式名称は太平興国南禅禅寺で、日本を代表する禅寺のひとつです。西暦禅世紀に中国で生まれた豆腐は遣唐使によって日本に伝えられ、以後精進料理に欠かせない素材となりました。殺生を禁じる仏教では豆腐が貴重なタンパク源となり、多くの料理が考案されてきました。

奈良時代や平安時代には豆腐は非常に高価で貴族や僧侶しか食べることができませんでしたが、庶民の間で一般的に豆腐が食べられるようになったのは江戸時代です。この頃になると南禅寺の近くで湯豆腐を出す店が現れて、湯豆腐がこの地域の名物料理として知られるようになりました。豆腐を作るためには綺麗な水が必要です。京都に料理を作るのに適した軟水が豊富に湧き出ているため、豆腐料理が発達しました。

本記事では名物料理湯豆腐を食べられるお店の中でも、特に有名な「南禅寺 順正」についてご紹介していきます。南禅寺への観光を予定していらっしゃる方は、是非順正の湯豆腐を食べに立ち寄ってみてください。

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人気の湯豆腐店「南禅寺 順正」

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現在も南禅寺の周辺には湯豆腐のお店がありますが、一番のおススメは「南禅寺 順正」です。順正は参道沿いに立地する純和風の建物のお店で、一番人気のメニューは「ゆどうふ」です。お昼時になると行列ができることもあります。湯豆腐メニューである「ゆどうふ」のコースメニューは“花”と“月”の2種類があります。“花”の内容は、焚合・田楽・進肴・小鉢・御飯・香物・ゆどうふで、料金は3,090円(税込)です。“月”の内容は、八寸・造り・焚合・田楽・進肴・小鉢・御飯・香物・ゆどうふで、料金は4,110円(税込)です。

湯豆腐とはどんな料理

「ゆどうふ」は非常にシンプルな料理で、昆布だしの中に切った豆腐を入れて加熱するだけです。熱い豆腐をポン酢でいただきます。「湯」は柚子で香りが付けられてはいますが、基本的に主な味付けは昆布だしのみです。豆腐も昆布も精進料理の世界では必要不可欠な食材で、これらを組み合わせた湯豆腐は精進料理の代表とも言える料理なのです。

昆布でだしを取るのは仏教の教えと深い関わりがあります。仏教では殺生が禁じられているので、精進料理はカツオや煮干で出汁を取ることができません。そのため、昆布や椎茸などで出汁を取ることになります。それに加えて、精進料理はネギや玉葱、ニラやニンニクなどのニオイの強い野菜も一切使用しません。精進料理は素材の風味を味わうことができるようにするために淡白で薄い味付けが好まれるのです。

順正の湯豆腐が大人気の理由

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豆腐は僅かな大豆の香りと甘み以外には淡白な食材で、精進料理に必要不可欠な食材です。精進料理は本来素材が持つ味を引き出すように調理することが基本です。味が薄い豆腐が持つ大豆の風味を失わないようにしつつ、薄味でしっかりした旨味のある料理を作るためには昆布が最適なのです。

順正で使用される豆腐はその日の朝に作られたもので、一般にスーパーなどで販売されているような豆腐よりも大豆の香りと甘みが強いという特徴があります。昆布だしに豆腐を入れて加熱することは、大豆本来の風味を十分に生かすための手法です。湯豆腐というシンプルな料理は、豆腐という食材が本来持つ大豆の味を感じられる、究極的な姿なのです。

湯豆腐コースについてくる豆腐田楽とは

いずれのコースメニューにも「田楽」が含まれています。京都のお店で湯豆腐コースを注文すると、必ずと言っていいほど豆腐田楽(味噌田楽)がついています。味噌田楽とは串に刺して味噌をつけた豆腐やこんにゃく・野菜などを焼いた料理で、室町時代に生まれた料理です。豆腐の風味を失わないようにするため、味噌は上品で薄い味付けとなっています。

江戸時代になると、食材に味噌を付けて1本ずつ焼くのは手間と時間がかかるため、串に刺した食材を醤油だしで煮込んでから味噌をつけて食べる方法が生み出されて「おでん」となりました。「おでん」はすぐに食べられるために簡易的に調理を行った「田楽」なのです。ちなみに「ゆどうふ」コースで出される田楽には水分の少ない硬めの豆腐が用いられています。

南禅寺順正で確実に食事をする方法

順正は混雑することが多いので予約を受け付けていません。そのかわり、「ゆどうふ」メニューを注文する客に限り「ゆどうふ優先案内」を受け付けています。あらかじめ優先案内に予約を行っておけば、お店が混雑時でも優先的に席に案内してもらえるというシステムです。「優先案内」なので多少の待ち時間はありますが、行列に並ばずに席に着くことができます。席に着いてから「ゆどうふ」コースのメニューを選ぶことになります。「ゆどうふ優先案内」を利用した場合には、会席料理などの「ゆどうふ」以外のメニューを注文することはできません。

順正の敷地にある文化財

順正の敷地には江戸時代の蘭学医新宮凉庭が開設した医学学問所の書院として建てられた「順正書院」があり、国の有形文化財に登録されています。書院では医学講義が行われましたが、蘭学を修めた新宮凉庭のほか大名諸侯や文人らが集まって議論を交わす文化サロンとしても用いられました。書院の玄関脇から石門(国の登録有形文化財)をくぐると回遊式の日本庭園があります。夜は庭園がライトアップされ、晩秋になると美しい紅葉風景を眺めることができます。食事の後にゆっくり庭園を散策することもできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?南禅寺観光をする際は順正で湯豆腐料理を堪能することがおすすめです。こだわりぬかれた一品に舌鼓を打つだけでなく、食前食後で周辺の文化財を楽しむことができます。秋の時期には夜のライトアップを見に行くのもよいでしょう。

是非本記事を参考に南禅寺順正での食事をより楽しんでください。


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