
北海道河東郡にあるナイタイ高原にある有名な観光スポットといえば「ナイタイ高原牧場」があります。
本記事ではナイタイ高原の基礎知識と観光の見どころ、周辺イベントをご紹介していきます。
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ナイタイ高原の基本情報
この牧場はナイタイ山の麓に広がっており、日本一の広さを誇ります。その面積はおよそ1700haほど、これは東京ドーム358個分になります。
1972年に国営の施設として開設され、現在は上士幌町が運営しています。ナイタイという言葉は北海道ではよくあるようにアイヌの言葉が由来となっており、ナイ・エタィエ・ペッという言葉が短縮されています。
この言葉は奥の深い沢つまりナイタイ川という意味があります。高原ではありますが、ほとんどが牧場になっていますのでいろんな場所で乳牛などが放牧されているところを見ることができます。
ちなみにここは育成牛預託専門牧場といって、生後6か月以上の乳牛をもともとの飼育主から預かり、分娩期を除く期間はここで放牧されています。畜舎が7棟ありますので冬の間はそこで過ごし、5月から10月の夏季の間は250頭ずつほどの群れになって放牧されます。全部で大体3000頭前後います。
ナイタイ高原の展望台
ナイタイ高原には展望台がありますので、そこから素晴らしい北海道の景色を眺めることができます。上士幌町市街地からは車で20分ほどの距離です。
展望台は標高800mほどにあり、レストハウスも隣接しています。駐車場は無料で46台ほどとめられるようになっていますから、余裕をもってゆったりととめられるのがうれしいところです。また駐車場内には世界のいろんな都市との距離や方角がわかる看板がたっているのも面白いです。
レストハウスは赤エゾマツで造られていましたが、強風の影響で現在は仮の施設で営業しています。地元特産品はもちろん新鮮な牛乳を使って作られたソフトクリームや乳製品を買うことができます。
ソフトクリームの他にも小腹がすいた時には十勝ナイタイカルビバーガーを食べたり、新鮮なミルクを飲むのもおすすめです。カルビバーガーはボリューム満点なので、自然の中で食べるのはまた格別のおいしさです。レストハウス内ではジンギスカンや焼肉なども食べることができます。
ただしレストハウスは4月末から10月頃までしか営業していません。レストハウスの外には自販機がありますから、もし営業外の時についてしまってもその自販機で購入することができます。
それほど混雑する心配はないものの、この展望台には年間で15万人ほどが訪れています。展望台からは十勝平野を360度のパノラマで堪能することができます。高原は6月頃になると新緑が美しいすがすがしい景色を眺めることができ、特に6月から8月頃にかけての中腹から上の道路沿いには薄紫色の花を咲かせるエゾフウロ草が一面に咲き乱れます。
また9月頃からは紅葉を楽しむことができます。そしてこの高原での名物で注目したいところは霧です。自然の景色と霧の幻想的な景色を眺めるのはなんとも言えない素晴らしさです。
ナイタイ高原へのアクセス
公共の交通機関はここまでは来ていませんから、訪れる時は自家用車もしくはレンタカーを利用することになります。牧場内には快適に走ることができる道路があり、ところどころに駐車場が設けられているので車をとめて、そこからの景色を楽しむことができます。
牛達は広い牧場内で普段は散らばって過ごしていますが、ごはんの時間になると集まってきます。牧場内の至る所に餌場が作ってあり、そこに集まってくる牛と記念撮影をするのも良い思い出になります。
観光牧場ではないため、いろんな体験をすることができるわけではありませんが、ピクニックシートなどを持っていき、ゆっくりと景色を眺めるのも素敵です。好奇心旺盛な牛が近寄ってくることもあります。
ナイタイ高原周辺で開催される「しほろ収穫祭」
10月頃には牧場から14キロほど離れている場所では「しほろ収穫祭」が行なわれていますので時期があえば寄ってみるのも良いでしょう。
この収穫祭はみのりの秋に感謝し、味覚の秋を楽しむイベントで、しほろ牛のステーキなどが味わえる「士幌味覚市」や牛じゃが鍋、新鮮野菜や特産物の即売会、食べて重さピッタンコゲーム、大ビンゴゲーム大会などがありますので食べ物もゲームも楽しむことができます。
高原の景色を堪能する前に収穫祭を楽しみ、景色を眺めながら購入したものを食べるというのも素敵です。5キロほど離れた場所には上士幌町航空公園キャンプ場がありますが、このキャンプ場では無料で利用できる36ホールのパークゴルフ場や8月上旬に開催されるバルーンフェスティバルなども見に出かけるのも楽しいです。
ナイタイ高原周辺の「東雲湖」
また8キロほど離れた場所には東雲湖があり、湖周囲の湿原では水芭蕉や高山植物などを見ることができます。この湖周辺にはナキウサギが生息しており、運が良ければその鳴き声を聞き、姿を見かけることができます。
エゾオコジョなども生息していますので、周辺に来たら静かに周囲の様子をうかがってみるのも良いです。エゾオコジョは夏は茶色、冬は真っ白な毛をしており、準絶滅危惧種なので珍しいです。
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