Home / 国内旅行 / 箱根 / MOA美術館を100%満喫するための基礎知識と事前準備

MOA美術館を100%満喫するための基礎知識と事前準備

MOA美術館は書家・華道流祖・美術品収集家・宗教家・歌人など様々な分野で活躍した故岡田茂吉氏が、1952年に創設した箱根美術館の姉妹美術館として、岡田氏の生誕100年の年にあたる1982年に静岡県熱海市桃山町に創設された私立美術館です。

名称の「MOA(エムオーエー)」とは岡田茂吉氏の名前をそのまま使用した「Mokichi Okada Association」からきており、美術館を母体としながら、茶の湯やいけばな、児童の創作活動など様々な分野にわたって文化活動を行っています。

本記事では箱根のMOA美術館の訪問をより楽しむための事前情報と基礎知識についてご紹介していきます。MOA美術館の魅力や創設の背景、観賞のみどころに触れ、実際にに観賞に行かれた際にはより深く楽しんでください。

スポンサードリンク

岡田茂吉氏とMOA美術館の創設

岡田茂吉氏は海外へ美術品が流出していくのを防ぐために、1952年に財団法人東明美術保存会を設立しておりました。また、美術品の収集に努め、「美術品は独占するべきものではなく一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させること事が文化の発展に大いに貢献する」とかねてから仰っていたと言われています。

そして、「熱海にも世界的な美術館を建設して世界中の人に日本の文化を紹介したい」という意思のもと、昭和32年に閉館した熱海美術館の意思を受け継ぎ、「MOA美術館」を創設しました。、MOA美術館は、現在は公益財団法人岡田茂吉美術文化財団によって管理運営されています。

MOA美術館の見どころ

MOA美術館の見どころには下記の者があります。

  1. 尾形光琳の代表作「紅白梅図」屏風
  2. 野々村仁清作「色絵藤花茶壷」
  3. 手鑑「翰墨城」
  4. 「洋人奏楽図」
  5. 「樹下美人図」
  6. 伝本阿弥光悦作「樵夫蒔絵硯箱」

3件の国宝や重要文化財65件、重要美術品46件を含んだ約3500件を所蔵し、その種類は絵画や書跡、工芸、彫刻など様々な作品が展示され常に人々の目を楽しませてくれます。

また、その時々の特別展も話題となっており、ある年は尾形光琳の300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」が光琳イヤーを記念する展示として各メディアにも取り上げられていました。

この特別展では、国宝の「燕子花図屏風」と同じく国宝でMOA美術館所蔵の「紅白梅図」両方が同時に観られる事、そして他の光琳の有名作品とともに琳派を代表する作品も一同に集まり琳派ファン、光琳ファンにとっては格別な展示となり大盛況でした。

MOA美術館に行かれる際には、特別展が開催されていないか是非チェックしてみてください。そのタイミングでしか見れない芸術作品もありますので、タイミングが合えばMOA美術館の特別展を鑑賞しにいきましょう。

MOA美術館の建築

エントランスまでの長いエスカレーター

MOA美術館は美術館自体も珍しい建築のため、メディアに登場する機会も多くあります。

まず本館に入る際には、エントランスまで7基のエスカレーターを利用します。実は本館は高台に建っている為、途中の通路は山を一旦掘り下げ、完成後にもう一度盛り土をして自然を再現して作られたため、このような長いエスカレーターが設置されました。

60mの高低差を利用したエスカレーターの長さは200mにもおよび、壁面には色彩のグラデーションを演出する照明が設置され、まるで宇宙空間にでもいるかのような雰囲気を味わう事が出来ます。

本館前のムア広場

そして、本館の前には相模湾を望むムア広場があり、こちらにはヘンリームアの彫刻「王を王妃」が設置され、天気の良い日には遠く初島・大島が見え、その展望は美術館の見どころの1つとなっています。

MOA美術館本館から続く景観

また本館から続く竹林を抜けると、一気に純和風の景色が広がり、尾形光琳が自ら書いた図面と大工の仕様帖、茶室起し図(重要文化財)に基づき復元された「光琳屋敷」や、茶人としても有名な備前池田藩筆頭家老の伊木忠澄の茶席を移設した「樵亭」、岡田茂吉氏の生誕100年を記念して設けられた「一白庵」などの建造物がいたるところに観られ、日本文化に触れる事も出来ます。

なお、「一白庵」はワシントンにある日本大使館の茶室を手掛けた江守奈比古氏の設計によるもので、建物の中では10時半~15時50分まで一服700円で自然農法のお抹茶とお菓子を楽しむ事も出来ます。

また、他にもMOA美術館というと秀吉の「黄金の茶室」を復元させたものや、能楽堂、レストランも人気があり、黄金の茶室では学芸員の方に頼むと記念撮影をする事も出来ますし、能楽堂は演能会以外でも見学する事が出来ます。

そしてレストランはというと創設者の岡田茂吉氏が提唱したMOA自然農法というオーガニック食材を使用し、化学調味料を一切使用せずに調理したヘルシーで健康的な食事を提供して居ますので安心して食事を楽しむ事が出来ます。

MOA美術館のリニューアル

このように見どころ満載で一日いても飽きないMOA美術館は2017年2月4日(予定)にリニューアルオープンを控え、2016年3月から11か月間残念ながら休館しています。

しかし今回のリニューアルではロビーや各展示室などが和モダンへ生まれ変わり、この設計を手掛けたのが2010年に紫綬褒章、2013年にはフランス芸術文化勲章オフィシェを受賞した写真家で日本を代表する現代美術作家の杉本博司氏と、そのパートナーとしても知られる建築家 榊田倫之氏です。

このお2人は2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を設立し、最近ではヴェネチアの「Glass Tea House」、東京「OAK表参道・茶洒金田中」、東京ミッドタウン内の「イセタンサローネ」を手掛けた事で有名ですが、他にも国内外の和風建築物や茶室など和モダンの第一人者として海外でも高い評価を得ていますのでMOA美術館もリニューアルする事で新たなアートのステージへ進化する事でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?MOA美術館は箱根に旅行に行かれた際には是非行きたい観光名所です。

美術館ならではの精神的に豊かな体験をすることができ、また特別展などを開催されている時期には特別な美術品を堪能することもできます。

箱根というと温泉や大自然というイメージが強くありますが、豊かな土地でかつ静かな環境だからこそ、美術品により純粋に向き合うことのできる環境が整えられています。箱根観光の際には、是非一度MOA美術館を訪れてみてください。


スポンサーリンク

Check Also

強羅周辺で宿泊できるおすすめ人気ホテル5選

強羅は、強羅温泉を楽しめるホテ …