うどんといえば香川県。香川県といえばうどん。時には「うどん県」とまでいわれるほど、香川県のとても知名度の高い名産品ですよね。
丸亀のうどんを食べずして、うどんを語るなかれ!その中でも特にうどんの本場と称されるのが香川県丸亀市です。
しかし香川県以外にだって旅行に行けば老舗のうどん屋さんを目にする機会も多く、うどんが有名な地域は山ほど存在していますよね。ここ丸亀市のうどんは他のうどんと一体何が違うのでしょうか?全国から人々がやってくるほどの魅力とはどのようなものなのでしょうか?
その原点や歴史からご紹介していきましょう。
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目次
1.丸亀市のうどんとは

丸亀市のうどんは、あの有名な「讃岐うどん」です。そして讃岐うどんの一番の特徴は麺のコシにあります。
コシとは諸説ありますが、単純に麺が硬いということではなく、噛み切る時の弾力に反して麺自体は柔らかいものだとされています。作り方も特徴的で、うどん用のゴザに生地を挟んで足で踏んでいく様子をテレビなどで見たことはないでしょうか。
またうどんの汁に使われるダシは昆布や鰹節で作られる場合が一般的ですが、讃岐うどんでは地元の名産であるイリコを使うという特徴もあります。このイリコ出汁と独特の麺の絡みに魅了されて、丸亀市には大勢の人々が集まるのです。
1.丸亀市のうどんの歴史
江戸時代から丸亀市にはうどん屋さんがあったとされていますが、現在のようにうどんを専門的に扱う店舗が増えたのは戦後だといわれています。
その頃はまだまだ香川県の特産品というイメージも低く、讃岐うどんの知名度は高いものではありませんでした。そんな讃岐うどんが爆発的人気を誇るきっかけとなったのが、1970年に開催された大阪万博だったのです。万博では毎日飛ぶように売れ、特徴的な作業工程を実演したことからその名は広く知られるようになりました。
2.丸亀市へのアクセス

《空路》
- 羽田空港より高松空港まで約1時間20分
- 成田国際空港より高松空港まで約1時間30分
- 高松空港から丸亀市は直行の高速バスで約1時間20分、高速バスと鉄道の乗り継ぎで約1時間10分。
《鉄道》
- JR四国 予讃線丸亀駅 下車
- 東京より新幹線で岡山駅にて特急で乗り換え、約4時間30分。
- 名古屋からは同様のルートで約3時間、大阪からは約2時間30分です
《自動車》
- 高松自動車道 坂出ICより国道11号経由
- 高松自動車道 善通寺ICより国道11号経由
3.丸亀市うどんマップ
主にJR四国 予讃線の丸亀駅と讃岐塩屋駅の近くに店舗が集中しており、一般的な提供方式の店舗とセルフサービス方式の店舗が混在しています。中でも丸亀駅から徒歩件内には多くのうどん屋さんが軒を連ねているので、食べ歩きにもオススメのエリア。
ただ毎回一食を平らげていたら食べ歩きもできませんから、ハーフサイズを注文したりシェアしていくのがいいでしょう。車で向かう際は駅近だと駐車場がない店舗もあるので、どこかコインパーキングなどに停めて徒歩で回るほうが便利だと思います。
4.丸亀市の肉うどんのおすすめ店
肉うどんといっても店舗によってその味は様々。王道の甘く味付けされたものや、出汁と旨味を売りにしている薄味派などこだわりの味付けがなされています。
各店舗で同じメニューを注文して、どのような違いがあるのか探してみるのも面白いかもしれませんね。
1.綿谷
ボリューム満点、肉うどんといえばここ!そんな根強いファンを持つ綿谷は丸亀駅より徒歩8分の場所に位置しています。脂が抜かれているので食べやすく、がっつりいきたい人にぜひともおすすめです。
店内は100席越えと広々した大型店で、駐車場完備なので遠方からの利用だとありがたいですね。ピーク時には列ができることもありますが、回転が早いのでおなかを空かせたまま長時間待つ心配もありません。
《定休日》日曜日
2.あやうた製麺
弾力のある麺に甘めの出汁、有名な「もり家」で修行をされた方のセルフ店として人気のある店舗です。JR高松駅より車で1時間ほどの場所にあり、長閑な田園風景の中で食事をできることから、遠方からの利用客も絶えません。
途中の道や駐車場は少し狭いので、早めの到着をおすすめします。
《定休日》月曜日(祝祭日の場合は火曜日)
3.飯野屋
香川県では有名な老舗であり、肉うどんと肉ぶっかけが人気の定番メニュー。しっかりとした弾力のある麺と、イリコがきいた出汁に魅せられリピーター続出です。肉自体の味付けも絶妙で、濃すぎず薄すぎず出汁とのバランス良し。また丁寧な接客であるとサービスには定評があります。
店舗は宇多津駅より約3kmと少し離れていますが駐車場完備です。
火曜日〜金曜日 9:00〜16:00
土日祝 9:00〜17:00
《定休日》
月曜日、第4火曜日
5.丸亀市の細麺うどんのおすすめ店
香川の讃岐うどんといえばおそらく大多数の方がちょっぴり太めで歯ごたえのある麺を想像するのではないでしょうか。
しかし太麺だけが讃岐うどんではありません。
意外と食べる機会のない細麺も、ここ丸亀市ではたくさん味わうことができるのです。
むしろ太麺よりもハマってしまうかも!?太いだけが“コシ”じゃないんだと気づかせてくれる人気店をご紹介していきます。
1.中村うどん
老舗「中村うどん」の麺は細い見た目に反して驚くべき弾力とコシがあり、細くてもしっかりと小麦粉の味を感じることができます。茹でたて艶々の麺はぜひ一度そのまま味わっていただきたい一品です。
開店と同時に行列ができることもあり、ネットの口コミの多さからもわかるように連日大繁盛。薄口の出汁で仕上げてあるので、朝の一杯にもおすすめです。丸亀駅と宇多津駅のちょうど間にあり、駅からは900mほど。
《定休日》金曜日
2.こだわり麺や丸亀田村店
県内で10店舗以上を展開しているチェーン店であり、地域ごとにコンセプトを変えて営業するという経営方針のもと、顧客満足度の高さもうなずけます。
地元民からとても愛されており、早朝6:30から開店しているので朝食にもうってつけ。もちもちとした麺とあっさりとした出汁で、朝からさっぱりと頂ける一品です。最寄りの讃岐塩屋駅より約2.5kmです。
《定休日》第3水曜日
3.麦香
地元で人気の有名店、麦香は細麺ながらぷるっぷるの艶やかな麺が特徴です。喉越しがよく出汁もさっぱりと食べやすいので、女性でもあっという間に平らげてしまうほど。
フルサービスの店舗であり卓上の薬味を好みで足すことができますが、ここで試していただきたいのが“青唐辛子”です。イリコの出汁と青唐辛子の相性が抜群!最寄りの岡田駅より約600m、テーブル・カウンターに加え座敷もあるので子供連れでも安心です。
《定休日》水曜日
4.山とも
修行を積んだ若い店主が元気に商売しているお店です。強いコシのある麺は満足の食べ応え。出汁はしっかりとした味をつけており、冷やでもあつでも麺との相性が絶妙です。宇多津駅から900mほどで、駐車場が少ないので早めの利用をおすすめします。
《定休日》日曜日
5.上田うどん店
ぶっかけうどんが看板メニューですが、冷やのうどんは細麺、あつのうどんは太麺とこだわりをもって提供しています。
メニューに合わせてあっさり出汁や甘めの出汁などバリエーションも豊富。出汁に負けず喉越しの良い細麺は口コミで高い人気を得ています。坂出駅より約4kmで、店内はカウンター席のみです。
《定休日》木曜日
6.手打うどん サヌキのピッピ
ピッピとは香川の方言のようなもので、味に定評のある有名店です。セルフ店で安価なため、地元のお昼休みの利用客などでお昼のピーク時は込み合うので注意。盛り付けはシンプルに、弾力ある麺の小麦粉の香りが噛むたびに広がります。
たくさんのお店で迷ったら、まずここで決まりです。岡田駅より約800mほど、広めの駐車場が完備されています。
《定休日》日曜日
6.丸亀市の太めんうどんのおすすめ店

細麺うどんも好きだけど、でもやっぱり太めんが好き!太めんならではのずっしりとした重みと歯ごたえ、ただ硬いだけでなく小麦粉をしっかりと味わえるのが太めんの醍醐味ですよね。
もちろんここ丸亀市には細麺だけでなく、太めんを主として扱う店舗も多く存在します。その中からも特に人気が高くリピーターも多い、名店を厳選してご紹介していきます。
1.海侍
そのインパクトある字面で目を引く海侍は、定番メニューで勝負しつつ期間限定でメニュー展開しているのも特徴です。特に夏季限定だったわさび漬けぶっかけは大好評!
肝心の麺はしっかりとしたコシと程よい硬さ、食べ応え十分で人気を集めています。
また店構えや内装にも随所に見られるこだわりがまたいい味を出しています。飯山運動公園のすぐ近くにあり、最寄りの羽床駅からは離れているので車での利用をおすすめします。
《定休日》月曜日(祝祭日の場合は火曜日)
2.よしや
太めんながらも、そのすっきりとした喉越しが人気を集める店舗です。とても清潔感ある店内と、メニューのコスパの良さから根強い常連客が多くいます。
現在ではほとんどの讃岐うどんが手打ちではなくなってると言われていますが、ここの店舗はすべて手作業で昔ながらの伝統を守っています。イリコ出汁の風味豊かで麺が引き立つ、かけで頂くのがおすすめです。坂出ICより車です10分の場所にあり駐車場完備です。
《定休日》火曜日
3.手打ちうどん つづみ
丸亀駅より徒歩10分ほど、通町商店街に位置しています。座敷も用意されているので家族連れでも訪れやすい店舗です。コシのしっかりとした麺を使い、幅広いメニュー展開をしているので何度来店しても飽きがきません。
土曜日・祝日 7:30〜16:00
日曜日 9:00〜16:00
《定休日》不定休
7.丸亀市のメニューが豊富なうどん店のおすすめ店

うどんの本場では、シンプルなメニュー以外を注文するなんて邪道なの・・・?いいえ、そんなことはありません。通や常連客だけでなく、うどん巡りの観光客や家族連れなど様々な客層が美味しく食べて帰れるように各店舗ごとのメニュー展開には個性が出ています。
ぜひここでしか食べられないメニューを探してみてください。
1.明水亭
うどんの高級店やうどんの割烹料理屋として唯一無二の存在を放つ名店水亭は、京都にて老舗の料亭で修行を積んだ料理長が営んでいます。厳選された食材を使用し、丁寧に盛り付けがされたうどんはまるで創作料理さながら。
他店のうどんに比べ価格は数倍にもなりますが、それだけの価値ある料理を味わうことができます。羽間駅より約2.6km、垂水団地前バス停すぐにあります。
《定休日》日曜日
2.讃岐夢うどん 夢う
うどんだけでなく揚げたての天ぷらにも定評があり、地方によっては珍しい?紅ショウガの天ぷらも人気の一品です。セルフ方式の店舗なので回転も早くメニュー数も多いので、注文してから揚げてくれる天ぷらはどれにするか迷ってしまいますね。
丸亀駅より1km、徒歩20分ほどの場所にありますか営業が土日祝日限定なので注意。
《定休日》月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
3.前場製麺所
昭和の香り漂う店内では、気さくな店主が自慢のお揚げを振る舞っています。よく味のしみたお揚げとあっさりとした出汁の組み合わせがこの店の売り。
その他揚げ物やおでんにも力を入れているので、ぜひうどんと合わせて味わうことをおすすめします。栗熊駅から約230mほど、アットホームな雰囲気でみなさまを出迎えます。
《定休日》木曜日
4.麺通堂 郡家店
シンプルなかけやざるもさることながら、とろろぶっかけや山かけうどん、肉うどんも人気の店舗です。また食後にコーヒーの用意もあり、セルフ店ながらサービスは高評価。善通寺駅より約2.8kmで駐車場を完備しています。
席数も比較的多く、無休で夜まで営業しているので利用しやすいのではないでしょうか。
《定休日》無休
まとめ

讃岐うどんの本場でうどん巡りというと、観光客は少し近寄りがたいようなイメージを持ってしまいがちですが、おひとり様から家族連れまで気軽に入れるような雰囲気作りをしている店舗も多くあります。
定番メニューをひたすら食べ比べるもよし、変わり種を試すもよし、朝早くから夜の時間帯まで空いている店舗もあるので、胃袋と相談しながら毎食うどんに挑戦してみるのも丸亀市の旅行ならではかもしれませんね。
ぜひ、自分に合ったお気に入りのうどんを探してみてはいかがでしょうか。
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