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美しい庭園を囲む京都曼殊院の魅力

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京都市左京区一乗寺にある曼殊院は天台宗の仏教寺院で、奈良時代の天暦年間(947年-957年)に是算によって創建されました。天台宗は天皇家との結びつきが強く、格の高い寺院が多いという特徴があります。当寺も皇族・貴族の子弟が代々住持となる別格寺院で竹内門跡とも呼ばれ、青蓮院・三千院・妙法院・毘沙門堂門跡と並んで天台五門跡の1つに数えられる格の高いお寺です。

明治初期まで当寺の管主は北野天満宮の別当を兼務することになっていました。この理由は、開基者で初代門主の是算が菅原氏の出身であったことに由来し、菅原道真を祭神とする神社である北野神社の創建(天暦元年・947年)に際して別当に任命されたと伝えられています。

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曼殊院の特徴

現在知られている京都の文化は鎌倉時代から室町時代にかけて、武家政権の頃の形成されたものです。天皇や貴族を中心とする平安時代の文化は質素倹約を旨とする武家文化とは全く異なり、優雅で贅沢な王朝文化でした。京都にある神社仏閣や美術品などの多くは鎌倉時代以降のもので、京都でも平安時代文化の面影を残すものは少ないのです。曼殊院は皇室との結びつきが強く、平安時代の建物などは残されてはいないものの、境内の庭園や雰囲気は天皇や王朝貴族中心の平安文化の面影を残しています。

曼殊院の美術品や古文書

当寺は多くの美術品や古文書を所有していて、国宝や国の重要文化財に指定されている物も多くあります。その中でも国宝に指定されている「古今和歌集」の伝本(曼殊院本)は11世紀に作成された非常に古いもので、全20巻のうち「巻十七の零巻」が収められています。古今和歌集は醍醐天皇の勅命により編纂された勅撰和歌集で、912年頃に完成しました。現在、古今和歌集として詠まれている本は藤原定家が書写校訂した系統の写本(定家本)ですが、当寺が所有している伝本は定家本よりも古く、原本が完成して100年程度しか経過していない頃に作成されたものです。現在、古今和歌集の伝本は国立京都博物館で保管されています。

伽藍内部の襖絵は狩野探幽筆で、他に狩野永徳筆竹虎図(重文)なども見ることができます。

境内にある建物

境内にある建物(伽藍)には「大書院(本堂)」「小書院(茶室)」など重要文化財に指定されている建築物があります。さらに境内の庭園は名勝に指定されています。他にも書院と同時期に建てられた「八窓軒」があります。「八窓軒」にある躙口上の連子窓は虹のような影が生じるため、「虹の窓」と呼ばれています。

曼殊院の魅力

曼殊院の一番の魅力は、名勝に指定されている枯山水庭園です。書院の南側に広がる枯山水庭園は小堀遠州の作庭と伝えられています。この庭園では深山と水を表現しています。川や池を白砂で表され、白い砂の池に鶴島と亀島の2つの島と石橋が配置されています。さらに建物は水に浮かぶ船に見立てられているのです。大書院から庭越しに眺める小書院(茶室)は屋形船を表わしていると言われています。

枯山水庭園、10分間法話

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書院から眺める枯山水庭園にはモミジが植えられており、秋になると美しい紅葉風景を眺めることができます。庭園のモミジは紅葉の時期になると赤や黄色になり、枯山水の白色と「霧島つつじ」や苔などの緑と岩の灰色とのコントラストが非常に美しい風景を作り出します。

曼殊院では毎年秋の紅葉シーズンになると夜間ライトアップが行われ、「夜間拝観」(日没~19時30分受付終了、閉門20時)開催されます。ライトで照らされた紅葉風景は昼間の景色とは全く異なる幻想的な世界が創り出されます。ちなみに2016年度は11月 1日~11月30日の期間に夜間拝観が行われます。夜間拝観とは別に毎年「御抹茶接待」も開催されています。2016年度は10月22日~11月30日の期間中に行われ、有料(800円)で抹茶またはコーヒーと茶菓子を頂きながらゆっくりと庭園を眺めることができます。

他にも「10分間法話」が行われ、10名以上のグループであれば予約して参加することができます。法話の時間は午前の部が10時または11時から、午後の部が13時30分または15時開始となります。

モミジの紅葉

庭園の紅葉も美しいのですが、勅使門に続く外側の白壁周囲に植えられているモミジの紅葉も有名です。バックにある白壁の白色によって真っ赤に染まったモミジの葉が美しく映える風景を道路側から眺めることができます。勅使門の前(境内の外側)には弁天池があり、弁天島が浮かんでいます。弁天池の周辺と弁天島にもモミジが植えられており、秋になると美しい紅葉風景を眺めることができます。

弁天池と白壁の周囲に植えられているモミジの紅葉は境内の外で拝観料を払わなくても見ることができるので、毎年紅葉シーズンになると地元の人も見物に訪れます。

曼殊院へのアクセス

曼殊院へのアクセス方法ですが、叡山電鉄「修学院駅」または市バスの「一乗寺清水町」バス停を下車して東へ徒歩20分です。拝観者用の無料駐車場があるので、自家用車でもアクセスすることができます。


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