
夏の京都、というと、どういうイメージをお持ちですか?
日本の中でも猛暑日が多いと言われる京都ですが、祇園祭や送り火があったり、納涼床があったり、夏ならではのお楽しみもたくさん。イベント以外にも、夏だからこそ楽しんでもらいたい、魔界スポットと呼ばれる場所が数多あることをご存知でしょうか。その中からもマニアックなスポットをいくつか紹介いたします。
スポンサードリンク
曼殊院門跡・幽霊画
夏に楽しむものといえば、やっぱり肝試し、幽霊話という人も多いのではないでしょうか。

左京区の曼殊院門跡は、夏でも涼やかな山の中腹に建てられた天台宗のお寺。紅葉の見事さでもさることながら、実はこちら、幽霊の掛け軸でも有名です。カメラで撮影した人にすら不幸が訪れる、とネットや口コミでまことしやかにささやかれる、強い呪いのこもった幽霊画。作者や年代は不明なのですが、所有していた人たちが不幸に見舞われたため、最終的にこちらのお寺に収められたと伝えられています。
山中の涼しさとは一味違う肌寒さを、感じることができるかも? もし気持ち悪くなった場合は、お寺にお願いをすると、お祓いをしてもらえます。
幽霊の掛け軸以外でも、天台五門跡の一つというだけあって、お庭も見事ですし所蔵している宝物は数知れず。貴重なそれらを建物のあちこちに展示なさっています。展示品は、幽霊画のみならず撮影禁止のものが多いので、気を付けてくださいね。

拝観料 | 大人600円 高校生500円 小中学生400円 | |
開門時間 | 9:00~17:00 | |
所要時間 | 075-781-5010 | |
住所 | 〒606-8134 京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 | |
電話番号 | 約1時間 | |
アクセス | 京都駅から | 市バス5番 「一乗寺清水町」バス停下車、徒歩20分 |
四条から | 京阪電車「出町柳」駅で叡山電車に乗り換え、 「修学院」駅下車、徒歩20分 |
|
駐車場 | 50台(無料) | |
公式サイト | 曼殊院門跡-オフィシャルサイト-http://www.manshuinmonzeki.jp/ |
安井金毘羅宮・縁切り縁結び碑

八坂神社の近くに、崇徳天皇にゆかりの金比羅宮があります。崇徳天皇というのは、平安末期、保元の乱で負けて配流先で亡くなられたという天皇で、その恨みで怨霊となったと言われています。
崇徳天皇が全ての世俗を断ち切って金比羅宮に籠られたことから、参詣する人も「悪い縁を絶つ」ことで天皇から良い縁が与えられると言われているのですが、今では「縁を切る」という後利益がとても有名になりました。
境内に入ると目をやらずにいられないのが、縁切り縁結び碑。高さ1.5m、幅3mの巨石です。中央に穴が開いていて、中をくぐることができるようになっているのですが、その石には、お札がびっしりと貼り付けられているのです。
石の下を一回くぐると悪縁が切れ、次に戻ってくると良縁が結べると言われており、最後に自分の願いを書いたお札を石に張り付けるのですが、このお札に書かれている内容が、悪縁や恨み事など、呪いの言葉など、ちょっとおどろおどろしいものばかりなのです。その迫力だけで、暑いさなかでもちょっとぞくぞくっと感じる人も多いと言われます。

拝観料 | 規定なし | |
開門時間 | 終日 | |
お守り授与所 | 9:00~17:30 | |
所要時間 | 約30分 | |
住所 | 〒605-0823 京都市東山区下弁天町70 | |
電話番号 | 075-561-5127 | |
アクセス | 京都駅から | 市バス206 「東山安井」バス停下車、徒歩1分 |
四条河原町から | 徒歩15分 | |
駐車場 | 12台(200円/30分) | |
公式サイト | 安井金比羅宮http://www.yasui-konpiragu.or.jp/ |
養源院・血天井

少し肝の冷えるスポット、京都には割と多いのですが、観念的ではなく実際に生々しいものもあります。
東山七条、有名な三十三間堂の隣にひっそりとたたずむのが、養源寺。浅井長政を弔うために浅井三姉妹が建立したお寺。豊臣秀吉の側室だったお茶々が創建し、徳川二代目将軍に嫁いだお江が再建し、それ以降徳川家の菩提寺となりました。お江の娘が入内したことから、豊臣、徳川、皇室それぞれの紋を持つ位牌を安置されているのですが、3つの権力者の紋が一堂に会しているのはとても珍しいことです。
こちらの見どころは、何と言っても血天井。関ヶ原の戦いがあった年、伏見城で自決した徳川方の380人余りの武士たちを弔うために、彼らの血が染み込んだ床板を本堂の天井にしているのです。彼らを率いていた武将・鳥居元忠の自害した後は今でもくっきりと残っており、お寺のガイドが「ここは頭、ここが足」と詳しく説明をしてくれます。俵屋宗達の板絵、襖絵も有名なのですが、麒麟や象といった絵もまた、自害した武士たちを弔うために極楽浄土を描かれたと言われています。
なお、文化財保護のために、堂内はすべて写真撮影が禁止となっていますので、お気を付けください。

拝観料 | 大人500円 小学生300円 | |
開門時間 | 9:00~16:00 | |
定休日 | 大晦日、1月、5月、9月 各21日の午後 | |
所要時間 | 約30分 | |
住所 | 〒605-0941京都府京都市東山区三十三間廻り町656 | |
電話番号 | 075-561-3887 | |
アクセス | 京都駅から | 市バス 「博物館三十三間堂前」下車 徒歩3分 |
四条河原町から | 京阪電車 「七条」駅下車 徒歩10分 | |
駐車場 | なし 隣接する三十三間堂には50台分あり | |
公式サイト | なし |
まとめ
京都の中でも、怪しげな空気の漂うスポットを紹介させていただきました。もともと平安時代から、怪しげな物語には事欠かない古都。魔界スポットを挙げていけばきりがありません。
通常の観光とは少し違った視点で、魔境としての京都を楽しんでみてくださいね!
スポンサーリンク