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清水寺の歴史と魅力

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清水寺は、京都のお寺と言えば必ず名前の挙がるお寺のひとつで本堂にある清水の舞台と音羽の滝が有名ですね。また「今年の漢字」の発表が行われるお寺としても知られています。建物は江戸時代前期の再建のものが多いですが、お寺としての歴史は約1240年になります。

清水寺の創建に意外な人物が関わっていた事をご存知ですか?京都で定番の観光スポット、清水寺の歴史と魅力を紹介します。

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清水寺DATA

所在地:京都市東山区清水一丁目294
山号:音羽山
宗派:北法相宗大本山
本尊:千手観音(秘仏)
創建年:宝亀9年(778年)
元祖:行叡
開山:延鎮
本願:坂上田村麻呂
西国三十三所観音霊場第16番札所

清水寺は平安遷都(794年)以前からの古い歴史を持っている寺院で、ユネスコ世界遺産にも登録されています(1994年・古都京都の文化財)。そして歴史の教科書に出てくる平安時代初期の征夷大将軍・坂上田村麻呂の尽力により天皇の勅許を得て公認の寺院となりました。蝦夷討伐で名を上げた武人がお寺の創建に関わっていたなんて驚きですね。

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清水寺の始まり

宝亀9(778)年、修行僧の賢心(のちの延鎮)は夢のお告げに導かれて音羽山に至り金色の川を遡っていくと、山に篭り千手観音を念じながら滝行を行っている年齢200歳という修行僧の行叡と出会いました。

行叡は賢心に「あなたが来るのをずっと待っていた」と言い、後を託して去って行きました。彼は行叡が観音の化身であったと悟り、残していった霊木に千手観音像を刻んでこの地に祀りました。これが清水寺の始まりと言われています。

坂上田村麻呂とのかかわり

宝亀11(780)年、坂上田村麻呂は妻のために鹿の生き血を求めて音羽山に入りました。そこで修行中の賢心と出会い、殺生の罪を説かれた田村麻呂は観音に帰依して千手観音像を祀る本堂として自邸を寄進しました。そして蝦夷平定に向かった田村麻呂は、戦場で観音の使者である若武者と老僧の助けを得て勝利します。

京に戻った田村麻呂は観音の加護に感謝して、延鎮(賢心から改名)と共に本堂を大改築しました。そして、毘沙門天(若武者の化身)と地蔵菩薩(老僧の化身)を千手観音像の脇侍として祀りました。延暦24(805)年、田村麻呂は朝廷より寺地を賜り建物を建てて寺域を整え、弘仁元(810)年、嵯峨天皇の勅許を得た寺院となり「北観音寺」の寺号を賜りました。

本尊の千手観音立像は秘仏となっていて、33年に一度開帳されています(特別開帳もあります)。普段は千手観音立像を写した御前立仏が秘仏を納めた厨子の前に安置されています。また脇仏の地蔵菩薩像は鎧の上から袈裟を着て兜をかぶって剣を持つという特殊な像です。これは坂上田村麻呂を助けて戦場で戦った謂れからでしょうね。

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観音霊場として

先にも書いたとおり寺号は「北観音寺」だったのですが、湧水が「黄金水・延命水」として観音信仰と結びついて神聖化され、また清めの水としても知られるようになったことでのちに「清水寺」と改められました。

観音菩薩は「すべての人を救う(大慈大悲)」を本願としており、無病息災・立身出世・財福・良縁・子授けの御利益があるとされています。「枕草子」や「源氏物語」にも清水観音に関する記述があることから、平安時代中期には観音霊場としての地位を確立していたようです。

消失と再建

寺院はよく火災に巻き込まれます。清水寺も例外ではなく平安時代~江戸時代にかけて文献に記載があるだけでも9回、伽藍が消失しています。清水寺は興福寺の支配下(末寺)であったため、興福寺と延暦寺の争いに巻き込まれ永万元(1165)年延暦寺の僧兵によって焼失しました。

時代は下って、京都が動乱の舞台となった応仁の乱の兵火によって文明元(1469)年にも消失しました。この時は時宗僧の勧進聖阿弥と彼の率いた勧進集団によって再建が行われました。そして寛永6(1629)年の消失後、寛永10(1633)年に徳川家光の寄進によって再建されました。これが現存の伽藍です。他の諸堂もこの頃に再建されたものが多くあります。

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清水寺の魅力

音羽山(標高593.2m)の中腹にある清水寺からは四季折々の景色が大変美しく、また京都市街が一望できる絶景ポイントです。特に本堂にある清水の舞台からの眺めは最高で、何回訪れてもそのたびに別の美しい風景に出会うことができるでしょう。

そして、この絶景は期間限定ですが夜も楽しむことができます。年3回、春・夏・秋の数日間、夜の特別拝観が行われています。

観音様の慈悲の心を表した青い一筋の光が放たれ、清水寺全体がライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれます。年によって拝観時間の変更がありますが21:00まで受付をしているので、一日の観光の締めくくりに訪れて観音様の慈悲に包まれてみてはいかがでしょう。

清水寺は朝6:00に開門します。この時間に開門する寺院は少ないようです。昼~夜は観光客でごった返す境内ですが、朝なら人も少ないので早朝の静寂の中、ゆっくりと散策してみてはどうでしょう。今まで気づかなかった新しい発見があるかもしれませんね。

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古都をみつめて

平安の昔から京を見守ってきた清水寺は観音信仰の霊場を守るため、消失するたびに立て直されてきました。そんな歴史や人々の想いを胸に参拝してみてはいかがですか。今までの記憶とは別の、新しい清水寺に出会えることでしょう。


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