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魅力的な清水寺の七不思議

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清水寺は延鎮によって宝亀9(778)年、音羽山の中腹に創建されました。観音霊場として京の都を1200年以上見守り続けてきたお寺には不思議なモノが多くあります。そんな清水寺の魅力的な七不思議を紹介します。

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不思議その1 「阿・阿」の狛犬

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「狛犬」と言えば口を開けた「阿形」と閉じた「吽形」の組み合わせが一般的ですが、清水寺の狛犬は二体とも「阿形」なのです。

サンスクリット語で「阿」は「始まり」、「吽」は「終わり」を意味するので、「阿・吽」は「始まりから終わりまで」となるのですが、清水寺の場合は終わりがないので「何かが始まり未来に続く」とでもなるでしょうか。清水寺を参拝すると新しい何かが始まるということでしょう。

またお釈迦様の教えを大声で広めているとも言われています。ちなみに奈良・東大寺南大門の狛犬も「阿形」二体の組み合わせです。

朱色が美しい仁王門は室町時代の再建で重要文化財に指定されています。門内に鎌倉時代末期に作られた金剛力士像(仁王像)が安置されています。この門の右側の腰貫を叩くと反対側の腰貫から「カンカン」と聞こえる(仁王門カンカン貫き)、仁王門からは本堂が見えない(目隠し門)といった不思議がここにはあります。

不思議その2 六本柱の鐘楼

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鐘楼の柱は普通四本柱ですが、清水寺の鐘楼は六本柱なのです。理由は簡単で2.03tの梵鐘を吊った鐘楼を支えるために柱を増やしたからです。またより重さに耐えられるように「四方転び」という全ての柱を内側に傾ける技法が用いられています。

鐘楼は慶長12(1607)年の再建で重要文化財に指定されています。平成11(1999)年に彩色復元されました。美しい彩色で甦った牡丹彫刻の懸魚や四隅の柱の先にある獏と象の木花なども見どころです。

不思議その3 虎の図の石灯籠

西門下の広場南側に虎が彫られている石灯籠があります。虎の作者は江戸時代後期の岸駒(がんく)という絵師です。虎があまりにも見事だったため、どこから見ても虎に睨まれているように見えるので「八方睨みの虎」と呼ばれています。今は風化が進んでよく見ないと虎の姿が分かりづらくなっていますが、眼光の鋭さは昔と変わらないようです。

この虎は夜な夜な石を抜け出して音羽の滝の水を飲みに行くと言われていて「水飲みの虎」とも言われています。今でも夜更けに抜け出して滝の水を飲んでいるかも知れませんね。

不思議その4 三重塔の鬼瓦

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三重塔各層の屋根の四隅には鬼瓦があり、如来・明王・天の梵字の額飾りが付いています。しかし東南角の各層のみは龍の鬼瓦が飾られています。なぜ東南に龍なのでしょうか。これには京都の火に対する護りが関係しています。西北にある愛宕山には火伏せの神が鎮座しており反対側の東南の護りとして清水寺の三重塔に水の神である龍神を配したと言われています。

三重塔は寛永9(1632)年の再建で重要文化財に指定されています。昭和62(1987)年に解体修理が行われました。京都東山のシンボルで高さ約31m、三重塔としては日本最大級です。総丹塗り・桃山様式の極彩色文様は見ごたえ十分です。

不思議その5 弁慶?平景清?お釈迦様?の足形石

朝倉堂の前に一尺七寸(約50cm)の足形石があります。足形の主は弁慶や、源平合戦で勇名を馳せた平景清、お釈迦様の足形である仏足石とも言われています。足形石を撫でたその手で自分の足腰の悪いところを撫でると治ると言われており、何百年もの間、人々に撫でられたため足形石に彫刻されていた釈迦十一種妙相文様はほとんど消えかかっています。

不思議その6 梟の手水鉢

轟門の前にある手水鉢は、左側に龍の飾りがありその口から水が出ているというものですが、パッと見た目どこにも梟は見当たりません。梟がいるのは手水鉢の下の台座で観音様をはさんで四隅に彫られています。

この梟の手水鉢のモデルは、室町時代の御伽草子「鴉鷺合戦物語(あろかっせんものがたり)」に出てくる梟を擬人化した「梟木工允谷朝臣法保(ふくろうもくのみつやあそんのりやす)」ではないかと言われています。

法保は物知りで強い法力を持っていましたが醜い姿をしていたそうで、隠れるように台座にいるのはその姿を見られたくなかったからでしょうか。台座は見づらいですがちょっと覗き込むと見ることができます。

また梟の手水鉢の水で口を漱ぐと頭痛や歯痛などの痛みに効くと言われています。ちなみにそばにある「轟橋」は清水寺の口とされていて、虫歯などで歯が痛い人は渡ってはいけないそうです。こんな時は梟の手水鉢の水で痛みを止めてから橋を渡ったほうがよさそうですね。

轟門は寛永8~10(1631~33)年の再建で重要文化財に指定されています。三門一戸の八脚門なのですが扉がありません。そして轟橋には川も池もありません。これも不思議ですね。

不思議その7 清水の舞台

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清水寺最大級の不思議と言っても過言では本堂の舞台は、寛永10(1633)年の再建で国宝に指定されています。地上約12m、4階建てのビルに相当する高さにあり、京都市街を一望することができます。

錦雲渓に突き出した舞台は、巨大な欅(ケヤキ)の大柱(139本あると言われています)を使って「懸造(舞台造)」という山の斜面などに建物を建てる時に用いられる技法で建てられています。また釘は1本も使われておらず、一度組んだら二度と外れないという「地獄ほぞ」という技法を用いて頑丈に造られています。

面積約190㎡、410枚の檜(ヒノキ)の板が敷き詰められた大舞台は、本堂の観音様にお参りする多くの人々が順番待ちするために作られたとも言われていますが、「舞台」と言う名のとおり平安時代から観音様に雅楽や能狂言・相撲などが奉納されていて、現在も重要な法会の時には舞台奉納が行われています。

また、弁慶と牛若丸は五条大橋ではなくこの舞台で戦ったとも言われています。本堂の窓の下には深さ2cm程の溝が横に伸びていて、これは弁慶が人差し指で付けたもの(弁慶の指跡)と言われています。

多くの不思議を持つ魅力的な清水寺

いかがでしたか。本文中にも少し触れましたが清水寺の不思議は7つどころではなく、16・18・26あるとも言われています。1200年以上の長い歴史を持ち、人々の深い信仰があったからこそ多くの不思議が生まれ語り継がれてきたのではないでしょうか。

2007年に「新・世界七不思議」の選考があり、清水寺は日本で唯一候補に選ばれ、中国の万里の長城やフランスのエッフェル塔などともに最終選考13か所の中に入りました。このことからも清水寺が日本を代表する魅力的な寺院だということがわかりますね。


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