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別府鉄輪(かんなわ)温泉の楽しみ方とおすすめの温泉宿

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世界でも有数の温泉国である日本。目にも鮮やかな新緑、空と海が一体となったような素晴らしい眺め、燃えるような紅葉、降りしきる雪を眺めながらなど。四季折々の楽しみ方がありますよね。

箱根、草津、熱海、指宿、鬼怒川、鳴子、登別・・。全国各地に数えきれないほどの有名温泉地がありますが、この記事では大分県は別府の鉄輪(かんなわ)温泉をご紹介したいと思います。

温泉の基本情報から歴史、日帰り温泉施設、おすすめの宿、楽しみ方など様々な角度から鉄輪温泉の魅力をお伝えしていきたいと思います。

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鉄輪温泉とは

大分県別府駅周辺にある温泉街。大分県ではさまざまな泉質の温泉が数多く湧き出していますが、その中で別府周辺の歴史ある8つの温泉郷を【別府八湯】と呼んでいます。

鉄輪(かんなわ)温泉はその中にある、特に温泉街の情緒にあふれた温泉街で湯治客にも人気がある温泉です。まずは鉄輪温泉の歴史からご紹介したいと思います。

鉄輪温泉の歴史

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鉄輪温泉は、別府の市街地と明礬温泉の中間に位置しています。鉄輪温泉の歴史はたいへん古く、鎌倉時代の僧侶【一遍】が初めて鉄輪温泉を開いたといわれています。

鉄輪地域はかつて噴気、熱泥、熱湯などが常に噴出しており、近寄ることもできない状態だったと【豊後風土記】に記されていました。

そのような荒れた土地であった鉄輪を一遍が整備し現在の温泉郷の土台が出来上がっていったのです。

今でも一遍が開いたとされる蒸し湯の跡が残っており、温泉街の中心地いでゆ坂の途中にある永福寺では毎年9月に一遍の像を温泉で洗い清める【鉄輪湯あみ祭り】が行われています。

別府八湯で最も多く温泉源が集中

別府駅周辺の8つの温泉街を総称する別府八湯。浜脇温泉、別府温泉、亀川温泉、鉄輪温泉、観海寺温泉、堀田温泉、柴石温泉、明礬温泉とそれぞれ歴史や泉質が異なる温泉郷として知られています。

大分県別府市は温泉の湧出量は日本一、世界でも2番目(人が入れる温泉としては世界一)の豊富な湯量を誇りますが、その中でも鉄輪温泉は別府八湯の中で最も多くの温泉源が集まっています。

別府八湯の温泉源の数は2500か所もあり、日本全国の温泉源のおよそ1割に当たります。鉄輪温泉はこの温泉源が集中して存在しており、噴きあがる温泉源の出口のことを【地獄】と呼んでいます。

現在では、海地獄、血の池地獄、竜巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄という【別府地獄めぐり】として、観光客からも高い人気を誇っています。

また、鉄輪温泉は町中いたるところから温泉の湯煙が立ち上っており、明礬温泉とともに国の重要文化的景観に指定されました。

温泉の蒸気を使った地獄釜

地獄釜とは、温泉源から起き上がってくる蒸気の熱を利用した加熱調理機のことです。鍋やフライパンにお湯を沸かして直接蒸す調理方法のことを【地獄蒸し】といいますが、地獄蒸しの語源はこの地獄釜にあります。

温泉街の露店などでは店頭に地獄釜を設置し野菜や魚介類、温泉卵、トウモロコシ、プリン、豚まんなどを蒸して販売しています。

また鉄輪温泉には、湯治目的の長期滞在ができる【貸間】という旅館が数多く存在しています。貸間では湯治客が自由に地獄釜を使って自炊ができるように設置してあり、手軽に地獄蒸し体験ができる地獄蒸し工房もあります。

日帰り温泉として楽しむ鉄輪温泉

鉄輪温泉は楽しみたいけれど宿泊する時間がない。ちょっと敷居が高そう、もっと手軽に温泉を満喫したい。そういう方も多いと思います。

鉄輪温泉には、日帰りでも十分に温泉を満喫できる施設がたくさんあります。また、リーズナブルな価格で温泉、蒸し湯、グルメなどを楽しむことができますので一日でたくさんの場所を楽しむことができます。

鉄輪のむし湯でデトックス

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鉄輪温泉街の中にある鉄輪むし湯。古くは江戸の時代から湯治場として親しまれ、現在は別府市の温泉課が管理する市営の温泉となっています。

鉄輪むし湯はその名の通り蒸し風呂のことで、源泉の熱を使って温められた【釜】に入ります。釜の中には石菖(せきしょう)と言う薬草が床に敷かれており、その上に10分間横になります。

10分というと短いように感じると思いますが、内部は80℃近くとかなりの熱さであるため全身から汗が出てきて入浴後は大変すっきりします。

むし湯を利用する際にはいくつか決まりごとがあります。まずむし湯の釜の中にはTシャツ、短パンを持参するか貸し出しの浴衣を着用していないと入ることができません。

むし湯の横にある浴室で下半身を洗い流し、Tシャツ短パンもしくは浴衣に着替えて釜の中に入ります。この時浴槽に浸かってはいけません。

入浴時間は10分間で、じっくり汗を流した後裸になり浴室に入ります。

利用料金は500円とリーズナブルですので、鉄輪に行かれた際にはぜひ利用されることをお勧めします。また無料で利用できる足湯(木箱に足を入れて温めるもの)もあります。

なお、鉄輪むし湯の敷地内には鉄輪温泉の開祖一遍がつくったとされる旧むし湯の跡が残っています。

入湯料100円の渋の湯組合温泉

鉄輪温泉の中心であるいでゆ坂の中腹にある温泉施設、渋の湯です。渋の湯は以前は無料で利用することができましたが、市営から民間に運営が変わり観光客は入浴料代わりに100円のコインロッカーを利用することになっています。

渋の湯は源泉から引かれた温泉を直接湯船に注いでいるため、100%源泉かけ流しを楽しむことができます。そのままでは源泉が熱すぎるため竹の上を通らせてお湯を冷ます冷却装置が浴槽の横に設置されていることも特徴です。

渋の湯は温泉組合員は無料で入浴することができます。会員は歓迎、観光客は入らせてもらうという意識を互いに持ち、交流の場にできるようにマナーを守って入浴しましょう。

渋の湯の由来は白いタオルが茶色になってしまうほど、渋い色の源泉だったことによります。泉質は肌をしっとりさせる弱酸性のお湯で金気が強く、塩化物泉です。

入浴後は保湿成分の金属によって肌がしっとりとし、塩分の作用で体がポカポカと温まります。

一遍上人の像がある永福寺の近くですので、お参りがてら行かれてみるのもお勧めです。

家族連れで楽しめる「夢たまて筥」

情緒ある鉄輪温泉の共同浴場は魅力的だけど、子供を連れて入るのはちょっと・・。そんなファミリー層におすすめなのが【夢たまて筥】(ゆめたまてばこ)です。

夢たまて筥は、鉄輪温泉の魅力をもっと手軽に楽しんでもらいたいというコンセプトで作られた温泉施設です。

鉄輪温泉の中心街にあるホテル風月の外湯で、別府インターチェンジからも5分という立地の良さが魅力です。

入浴料は大人520円、小学生260円、幼児50円で、ホテル風月の宿泊者は半額で利用することができます。

浴室は広く作られており、ヒノキ風呂やジェットバス、バイブラバス、電気風呂、打たせ湯など10種類以上の温泉を楽しむことができます。

また、鉄輪温泉ならではの珍しいものとして檜の箱に入って蒸気を浴びる箱蒸風呂があります。

館内には休憩スペースやレストランのほかに、源泉の熱を利用した地獄蒸し料理を味わうことができます。

年中無休で平日は深夜2時まで、土曜日、祝前日は24時間営業していますので、別府市内の観光拠点としてはいかがでしょうか。

地獄蒸し料理を体験「地獄蒸し工房鉄輪」

前項目でもご紹介した料理、地獄蒸しを宿泊しなくても手軽に味わえるよう作られたのが【地獄蒸し工房鉄輪】です。

2010年にオープンした地獄蒸し工房鉄輪は年間10万人が訪れるという大人気スポットで、平日でも1時間以上の待ち時間が出ることもあります。

源泉が噴き出す釜の上にざるを乗せて蒸すだけというとてもシンプルな調理法ながら、98℃という家庭では出せない高温の蒸気と塩分を含んだ蒸気で素材そのものの味を楽しめると大変好評です。

食材は持ち込み可能のほか、店内でセットメニューを頼んだり、近所の店で購入することができます。持ち込み料金は少なければ300円、多ければ400円です。釜の利用料は小さい釜が510円、大きい釜が820円で基本的にはすべてセルフサービスとなっています。

地獄蒸し工房の敷地内には温泉を冷やす竹の冷却装置のモニュメントや、無料の足湯などもあります。

地獄蒸し名物「鉄輪豚まん本舗」

鉄輪豚まん本舗は、鉄輪温泉の中心地であるいでゆ坂から一本入ったところにあります。いたるところから湧き出る源泉【地獄】を使って何かできないだろうかと地元の主婦たちが考えお店を作りました。

平成14年にオープンした鉄輪豚まん本舗は、1個190円からと手軽な値段でアツアツの豚まんを味わうことができます。

芸能人も訪れる人気のお店で宅配便やお土産用の豚まん、変わったところではウエディングケーキならぬウエディング豚まんもあります。

明るい女性たちとおいしい豚まんにぜひ会いに行ってみてください。

鉄輪温泉の見どころ

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湯治場の風景を現在もいまだに残している鉄輪温泉。国の文化財にも指定されているその町並みは見ているだけでも楽しめます。

しかし、実際に町の中を散策していると古い湯治場ならではの発見があることと思います。鉄輪温泉の見どころをたっぷりご紹介します。

湯けむりたなびく湯治場の街並み

鉄輪温泉は前述のとおり別府八湯の中で最も多くの温泉源が集中しています。町中のいたるところから湯煙が上がっており、道路からも蒸気が上がっているところがあります。

蒸気の熱を利用した調理器具【地獄釜】が町の通りにたくさん置いてあり、ふかしたお芋やトウモロコシ、新鮮な魚介類を味わうことができます。

しっとり美肌の湯を楽しむ

鉄輪温泉のお湯は肌を保湿する成分であるメタケイ酸が豊富に含まれている弱酸性のお湯が沸いているところが多いです。

弱酸性の温泉はなかなか珍しく、塩分が高いのでより入浴後の肌がしっとりしてきます。一遍上人が開いたとされる温泉山永福寺のそばにある渋の湯や、大正時代に造られたひょうたん温泉などがおすすめです。

共同浴場をめぐる

まるで映画やドラマの中に出てきそうな共同浴場は、古くから人々に慕われ交流の場となっていました。今でも古き時代の共同浴場を残している鉄輪温泉。

無料で、または100円や200円といったとても気軽な値段で温泉を楽しむとこができるのも大きな魅力です。決して新しい建物とは言えないけれど、レトロな空気間でしか味わえない独特の世界観を体感していただければと思います。

おすすめ共同浴場は、通りから一本奥まった場所にある【谷の湯・料金100円】、鉄輪温泉で一番古い共同浴場【熱の湯・料金無料】、しびれるような熱いお湯が特徴の【すじ湯温泉・100円】などです。

路地裏を散策する

湯煙たなびく鉄輪の路地裏をぜひ散策してみてはいかがでしょうか。

坂が多い石畳の町並み、おいしそうな香りとともに蒸気を挙げる地獄蒸しの釜、それぞれなじみの湯治場へと向かう人々・・。都会では味わうことのできない情緒や発見があると思います。

どこへ向かったらいいかわからないというときにも、ボランティアガイドによる鉄輪散策ツアーがありますので安心して楽しむことができます。嬉しいことにガイドツアーには鉄輪名物地獄蒸しのおやつが付いています。

2時間30分の午前コースと50分間の夕方コースがありますので予定と合わせてご利用ください。

鉄輪温泉のおすすめの宿

せっかく鉄輪温泉に来たのに日帰りではもったいない。とても一日ではまわり切れない。そんな時におすすめの宿をいくつかご紹介したいと思います。

鉄輪温泉は別府駅周辺にあり、インターチェンジも近くにあるためとてもアクセスしやすく便利です。宿のほとんどはインターチェンジから5分ほどの場所にあるので鉄輪温泉だけでなく別府八湯を巡るにもおすすめの場所です。

風月HAMMOND

広大な敷地内にお土産品や地獄蒸しの体験ができる里の駅かんなわ、10種類以上の温泉が楽しめる日帰り温泉施設たまて筥を併設しているホテル、風月HAMMONDです。

客室からは海側は別府湾、山側は鶴見岳を望むことができゆったりとした空間の中で広大な自然を満喫することができます。

食事は新鮮な魚介類や地元の農産物を使った名物地獄蒸しを楽しむことができ、部屋食での対応もあるのでお子さんがいる場合などでも気兼ねなく過ごすことができます。

温泉は併設のたまて筥を通常料金の半額で利用することができます。また館内にも大浴場と屋上露天風呂を備えていますので、雄大な海を楽しみながらじっくり鉄輪の湯を満喫できます。

利用料金は1泊朝食付きの山側ツインルームで8640円~となっています。

たまの荘

鉄輪温泉の中心部、いでゆ坂沿いにある素朴な温泉旅館たまの荘です。利用料金は平日素泊まりで4300円~、土休日でも4800円~と大変リーズナブルですので、鉄輪散策や別府温泉巡りの拠点にしたいという方にお勧めです。

食事は地元でとれた新鮮な魚介類をふんだんに使った会席料理で、別料金になりますが地獄蒸し料理を味わうことができます。

また地獄釜と共同の炊事場があるので自分で料理をすることもできます。炊飯器やガスレンジ、鍋や食器などもありますので鉄輪の伝統をとことん楽しみたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

温泉は貸し切りの家族風呂、源泉かけ流しの貸切露天風呂のほか新しくできた檜の家族風呂の三つがあります。

もと湯の宿 黒田や

楽しい旅をリッチに味わいたいという方にお勧めなのがもと湯の宿黒田やです。特別室と呼ばれる広い客室でのびのびと過ごし、個室で豊後牛を堪能できるプランが人気を呼んでいます。

VIPルームという1日二組限定のレストランで、目の前で作られるアツアツの鉄板焼きを堪能してみてはいかがでしょうか。

温泉は完全個室の貸切温泉のほか源泉かけ流しの大浴場があります。もと湯の名の通り黒田やの敷地内には源泉があり95℃にもなる高温の塩化物泉がこんこんと湧き出しています。

足湯もありますのでご家族、カップル、友人同士などおしゃべりしながら存分に鉄輪の湯を楽しむことができます。

周辺の水族館やテーマパークのチケット付きプランもあるのでファミリーやカップルにもおすすめの宿となっています。

割烹旅館かんな和別邸

割烹旅館かんな和別邸は、静かな森の中にあるかのような佇まいを見せる落ち着いた雰囲気の旅館です。

6つすべての客室が離れの個室で、全部屋に源泉かけ流しの温泉がたっぷりと注がれています。リニューアルされた貸し切りの家族風呂もありますので広々とした浴槽を贅沢に楽しむことができます。

割烹の名にふさわしく食事は素材そのものの味を味わえる会席料理です。別料金ですが名物関サバを味わえるプランもありますので、食にこだわりたい方にお勧めの旅館です。

ちょっと敷居が高いと感じる場合には日帰りプランもありますので、宿泊気分を味わいつつ極上の料理と温泉を体験してみてはいかがでしょうか。

おにやまホテル

別府最大級の露天風呂とうたっているおにやまホテルは、1928年創業の歴史あるホテルです。

別府の地獄のうちの一つ【鬼山地獄】から引き込まれた源泉をそのまま注ぎ込んだ大露天風呂は、まさに言葉に偽りなしを体現する解放感にあふれた温泉です。

広々とした露天風呂で存分に手足を伸ばし、包み込まれるような安心感と温かさを心ゆくまで堪能してください。

山海の恵みを贅沢に使用した会席料理にも定評があります。地獄蒸し料理のプランに加え、ここでしか味わえない温泉蒸しプリンはホテルスタッフ一番のおすすめ品です。

特別室をはじめ眺望にもとても満足のいくおにやまホテルですが、低階層のため景色が少し見えずらい部屋は【訳あり】として手軽な値段で利用することができます。とにかく手頃な価格で非日常感を味わいたい時にはぜひ訳あり部屋を狙ってみてください。

まとめ

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古き鎌倉の時代、人が近寄ることができなかったほどの荒れた土地を一遍上人が開拓した町、鉄輪。鉄輪温泉はいまや日本一の温泉大国となりました。

しかし時代が移り変わっても変わることのない、たなびく湯煙や温かい人と人とのかかわりがかつて湯治場として栄えた時代を思い起こさせてくれます。

地球の恵みがもたらす温かさのある鉄輪温泉。心も体も満たせるこの町にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

こちらの記事が少しでも皆様のお役に立つことができましたら幸いです。


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