Home / 国内旅行 / 宮崎県 / ジャカランダを見るなら宮崎へ!ジャカランダの魅力とお祭り

ジャカランダを見るなら宮崎へ!ジャカランダの魅力とお祭り

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ac%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%801

みなさん、ジャカランダという花木をご存知でしょうか?日本人の私達にはあまり馴染みのない名前かもしれませんが、この花木は、アルゼンチン等の中南米が原産地の落葉高木で、現地では街路樹などに広く利用されていることから一般的に広く知られています。

淡い藤色で花を枝いっぱいに咲かせるその姿は非常に神秘的で美しく「世界三大花木(カエンボク、ホウオウボク、ジャカランダ)」の1つとして人々から愛されています。主に南米の温かい地域でしか見られないこの花木ですが、実は日本で唯一見れる場所があります。

宮崎県日南市。この日南市にある南郷町の「道の駅なんごう」周辺では、毎年5月末から6月半ばにかけて『ジャカランダまつり』というイベントを開催しています。一体ジャカランダってどんな花木なんでしょう。そして宮崎県のジャカランダまつりとは、どういうお祭りなんでしょうか?

スポンサードリンク

1.ジャカランダってどんな花?

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ac%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%805

南米に約50種類が分布する花木で、日本では主に観葉植物として栽培されています。実は卵型か長い円柱型で、種がたくさん採れます。熱帯地方では、乾季の終わりの葉が落ちてしまった後に花を咲かせ、その後に新芽をだします。花の色は淡い藤色または紫色とも取れる色味でとても美しく、1つの花房に50〜90個のたくさんの花をつけ、枝いっぱいに咲かせます。

満開時は木を覆う程に咲き乱れ、その光景は日本の桜を彷彿とさせることから、現地の日系人からは「青い桜」「南米の桜」とも呼ばれています。日本人が、毎年4月の春の訪れと共に桜を連想するのと同じように、南米ではジャカランダがまさに春の代名詞となっており、人々に親しまれています。

また、ジャカランダの花が咲き終わり、落ちた花びらが辺り一面を覆う光景は、そこに紫の絨毯が敷き詰められているようで大変美しく、見応えがあります。

ジャガランダ1

春から初夏に咲くジャカランダは、暑さには強く、寒さには弱い性質を持っています。そしてジャカランダの葉は2回羽状複葉と呼ばれるもので、アカシアやネムノキの葉に似て、涼しげな印象を与えてくれます。葉は鳥が羽を広げたようなしなやかで美しく、繊細で非常に柔らかい感じがします。

そんな美しいジャカランダですが、充分な大きさに育った木でないと開花は難しい為、日本では鉢植えの若木を観葉植物として扱うことが多いようです。

1.ジャカランダの花言葉について

ジャカランダの花言葉は『名誉』『栄光』です。王室を思わせる高貴な藤色の花の色と、ラッパ状に咲く花がファンファーレを吹くトランペットを連想させることから、このような花言葉がつけられたそうです。神秘的なジャカランダにピッタリの花言葉ですね。

また、ジャカランダは誕生花としては日付を持っていないようです。しかし、日本で唯一ジャカランダ群生林がある宮崎県日南市の隣の宮崎市では、独自に市の誕生花を設定していて、ジャカランダは6月12日の誕生花となっています。

2.学名や原産国について

学名は『Jacaranda mimosifolia(ジャカランダ・ミモシフォリア)』でノウゼンカズラ科。アルゼンチン、ブラジルなどの南米が原産の半耐寒性落葉高木の一種です。

3.「紫の花」とも呼ばれる

ジャカランダはその地域によってそれぞれ呼ばれ方が異なっています。先にも述べましたように、南米の日系人の間では「青い桜」や「南米の桜」と呼ばれている一方で、別の地域では「紫の花」とも呼ばれています。

ジャカランダの発祥の地は南米ですが、今では熱帯の地域で広く見られるジャカランダ。ハワイやカリフォルニア、オーストラリア、また南アフリカやポルトガルでも見ることができるようで、その呼び名は様々なようです。

4.種類や品種について

50種ほどからなるジャカランダは、Jacaranda(中米、カリブ海、南米西部原産)とDilobos(ブラジル原産)の2つの節に下位分類されています。そのうち日本で最も多く、観葉植物として親しまれよく栽培されているのが、アルゼンチン、ボリビア原産の「ジャカランダ・ミモシフォリア種」です。常緑高木で高さが約15mまで成長し、花が非常に華やかに咲きます。

他に同じ種類の「ジャカランダ・ミモシフォリア・サマーサンバ」と言われる花木は、葉に淡黄色の覆輪斑が入っており、「ジャカランダ・ミモシフォリア・ホワイト」は、その名の通り花が白色です。

他の品種では、ブラジル原産の「ジャカランダ・カロバ」は、小型の種類になりますが花が大きく、「ジャカランダ・プベルラ」も同じく小型の種類ですが花は大きく、濃い紫色で大変美しい花を咲かせます。その他には濃い紫色の、アルゼンチンなどに分布する「クスピディフォリア種」や、ベネズエラ、ギアナ原産の「オブッシフォリア種」などがあります。

5.花をきれいに咲かせるには

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ac%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%803

ジャカランダの花木を、家でも栽培したいと思われる方も多いようです。決して無理ではないのですが、それには根気が必要です。原産地では乾期に落葉して、乾期の終わり頃から雨期の始め頃に花が咲くというサイクルがありますが、日本の気候と違うため、こうすれば咲くという方法はわかっていません。

一節には、日本でもある程度の寒さ(0℃までの寒さには耐えられる)に当てて冬に落葉させる、もしくは秋から冬にかけて乾燥させると春に花が咲く、とも言われています。

またジャカランダの花は、その年伸びた新しい枝に翌年の花芽を付けます。その花芽は夏の終わりから秋のはじめには既に枝の中で作られているのでそうなので、夏以降の切り戻しは避けなければいけません。なぜなら花芽ごと枝を切り落としてしまうことになるからです。

何はともあれ、そこに辿り着くにはまず、ジャカランダの幹が大人の手首くらいの太さに生長しないと開花は期待できません。そこまで株を大きく育てる必要があり、株が育ってから花を咲かせるまでには最低でも10年はかかると念頭においておく方必要があります。

このように、ジャカランダの花木を大きく育てるには時間と手間がかかります。ジャカランダは葉の緑も美しいので、まずは花は咲きませんが観葉植物用の「ジャカランダ・カロバ」からチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

6.名前の由来について

「楽しい歌」という意味を持つジャカランダ。ブラジルでの呼び名から付けられたことから、ポルトガル名に由来するとされています。日本ではその他にも、花の形が桐に似ていることから「キリモドキ(桐擬き)」また、花が咲いている様子が紫色の雲のように見えることから「シウンボク(紫雲木)」とも言われています。

7.開花時期について

主に花が綺麗に咲いている時期は、5月〜6月だといわれています。桜もそうですが、散ってしまった後でも辺り一面紫色に染まる光景は、非常に綺麗で見応えがあります。

2.宮崎は5月が見ごろ!ジャカランダを楽しもう

「紫の桜」とも呼ばれ、辺り一面を神秘的な藤色で彩るジャカランダを、是非ご自分の目で見てみたいと思いませんか?南米や熱帯地方に行かなくても、日本にいながらにして綺麗なジャカランダを見ることができるんです。4月に桜が散ってしまった後にもう一度、紫の桜が楽しめる場所。そんな場所が九州にあるんです。

1.宮崎県日南市南郷町に咲く

宮崎県日南市南郷町は、宮崎県南部の日南海岸国定公園のほぼ中央に位置し、農業と水産業を中心として栄えている町です。海岸線はリアス式海岸で奇岩奇勝を造形し、県内最大の離島である大島を有していることでも全国的に有名です。

海岸線のその雄大な景観は、日南海岸随一の景勝地として、観光名所の1つとなっています。日南市は冬場は温暖な気候で晴天の日が多く、その恵まれた気象条件をいかして、きゅうり、ピーマンなどの施設野菜や温州みかん、日向夏などの柑橘類、また完熟マンゴーなどの亜熱帯果樹などの栽培がたいへん盛んです。水産業はかつお、まぐろ漁が中心で、特に近海かつお一本釣の漁獲高は日本一を誇っています。

そんな宮崎県日南市南郷の「道の駅なんごう」のそばにある「ジャカランダの森」「ジャカランダ小径」などには、約1000本のジャカランダの花木見みることができます。昨今ジャカランダで有名になりつつある南郷町ですが、実はジャガランダとの歴史はとても深いんです。

2.ジャカランダを栽培し始めた経緯について

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%82%ac%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80

1964年(昭和39年)の東京オリンピックの年です。ブラジルにある宮崎県人会から宮崎県にジャカランダの種が譲渡されたそうです。「遠いブラジルの地から、ジャカランダが故郷である宮崎県で花を咲かせ、観光資源として故郷の役に立てば」との望郷の想いから、ジャカランダの種は贈られたそうです。そして最初は、宮崎県総合農業試験場宮崎県亜熱帯作物支場に託され、試験栽培が始められたそうです。

こつこつと丁寧に育成され、昭和48年に敷地内に植栽されました。そして宮崎県の気候に適応するかどうか試され、なんと14年の歳月をかけて、昭和53年に花を咲かせることに成功されたとのことです。

遠いブラジルの地からやってきたジャカランダは、こうやって宮崎県に根を下ろしたそうです。沢山の人達の愛情と努力によって、今のジャカランダがあるんだと思うと、なんとも感慨深いですね。

3.日本一のジャカランダの群生地

日本で唯一、約1000本のジャカランダが群生しているのが、宮崎県日南市南郷町にある宮崎県総合農業試験場内の有用植物園内です。当初場内には約300本が植栽されていましたが、2011年(平成23年)3月に新たに約400本を植栽しました。そこからジャカランダの森が更に広がり、今では植樹も合わせると1000本ものジャカランダの木からなる森に育ったとのことです。

そんなジャカランダですが、「花が頭に落ちると幸運が訪れる」という言い伝えがあるそうですよ!そして毎年5月下旬から6月中旬の間、辺り一面を紫色に染める美しい光景が広がっており、訪れた人々を魅了しています。

実は、宮崎県日南市南郷町の「道の駅なんごう」以外に、日本国内でジャカランダを見れる場所がもう1つあります。静岡県熱海市です。1990年(平成2年)に国際姉妹都市の提携記念として、ポルトガルのカスカイス市から2本のジャカランダが贈られました。そして今現在までに400本程のジャガランダの花木を見ることができ、熱海市の新たな観光名所にもなっているようです。

宮崎県日南市、静岡県熱海市、どちらの町にもジャガランダは大きな役割を果たしているようですね。

4.ジャカランダ祭り

ジャカランダの開花時期に合わせて毎年行われているイベントが「ジャカランダまつり」です。毎年この時期、7万人近い観光客がこの南郷町に訪れるそうです。祭りの時期には、オープニング、エンディングセレモニーを始め、ガイドウォーク、海の見えるコンサートなどのようなイベントも開催され、お店もでており、お祭りをより一層賑わせています。

またジャカランダの苗も数量限定ですが無料で貰うことができ、ジャカランダの苗の育て方を習うことができるコーナーなども開催されています。夜には美しくライトアップされた幻想的なジャカランダを鑑賞することもでき、日中とはまた違った美しい雰囲気を醸し出しています。

年々観光客や大型バスが増えてきた為、週末は4キロほど離れた街の中心地に大きな駐車場を設置し、車を停めて、その駐車場近くからピストンバスの運行になったそうです。ジャカランダの森自体は道の駅なんごうの建物から徒歩で20分程の場所にあります。もしイベントや買い物には訪れず、ジャカランダの森を見るだけなら、その場所まで車で向かうと付近に3箇所ほどかなり大きな駐車場がありますので、そちらに車を停める方が楽かもしれないですね。

「ジャガランダまつり」は毎年、ジャガランダの開花の時期によって日程が決められますので、2017年度の日程はまだ未定となっています。(ちなみに2016年は5月28日(土)~6月19日(日)の期間で開催されました)日南市のホームページで確認してから訪れてくださいね。

このようにジャガランダは宮崎県日南市に観光客を呼ぶことができ、市の経済効果に大いに貢献しています。更にジャガランダの認知度と、日南市の知名度を全国的に相乗効果で高めようと、宮崎県日南市ではふるさと納税のお礼として『ジャカランダの苗』を期間限定で用意してくれているそうです。素敵な試みですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回ジャカランダという名前、またジャカランダについて、初めて知った方も多かったのではないでしょうか。花の美しさもさることながら、遠いブラジルの地から故郷の宮崎県のことを思われてジャカランダの種を送られた日系人の方の気持ちを思うと、今このように「ジャカランダまつり」が日南市南郷町の観光資源として、毎年多くの観光客を呼び寄せることができ、また人々がジャカランダの花の美しさに魅了されている姿をみると、大変嬉しく思います。

来年の初夏には是非、宮崎県日南市南郷町の「道の駅なんごう」まで足を運んでみてはいかがでしょうか。


スポンサーリンク