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伊吹島に行こう!いりこと猫が溢れる瀬戸内海の伊吹島の観光のススメ

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出典:https://ja.wikipedia.org/

香川県西方の沖合に位置する伊吹島。伊吹いりこで有名な、いりこ漁と島中に寝転がっている猫で有名な瀬戸内海の島です。

伊吹島では古来から人が住んでいて、島にある神社とお寺はどちらも1124年に創建されたというので、少なくとも平安時代末期にはすでに人が住んで生活をしていたことが伺えます。

本記事では、伊吹島の歴史や伝統、観光やアクティビティなど、伊吹島の魅力をあますことなくお伝えしていきます。是非本記事を参考に、伊吹島への観光を検討してみてください。

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1.伊吹島の魅力

1.良質な伊吹いりこ(煮干イワシ)で全国的に有名

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伊吹島で盛んに生産されているいりこは江戸時代の終りに近い1862年から始まりました。大正時代初期からは朝鮮半島の方にまで出向いて漁をしていたようです。

このいりこは讃岐うどんには欠かせない重要な味の出汁として昔から使用されてきました。また、伊吹島周辺の愛媛や広島、ひいては瀬戸内海全域でいりこ飯という炊きたての白米にシンプルにいりこを乗っける料理の、ふりかけ的存在として現在も愛されています。

伊吹島に旅行に行く際には、是非伊吹いりこを堪能しましょう。

2.伊吹島のど迫力のいりこ漁

伊吹いりこの材料はカタクチイワシです。この魚、初夏から秋口の約3ヶ月が旬なのですが、2隻の網を引く船、群れを探知する探知船、高速で漁港まで魚を持っていく運搬船の4隻一組で行われ、全長300mにもなる巨大な網を使って豪快に捕ります。捕った魚は、運搬船で漁港に持っていき、すぐに加工します。

これが伊吹島産のいりこを上質なものに押し上げている要因の一つだそうです。

3.伊吹島中にいる可愛い猫

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こうして生産されたいりこは伊吹島全島、そして日本全国に届けられるのですが、伊吹島では空いた窓の隙間から、損傷してできた壁の穴から忍者のように、あるいは玄関正面から堂々といりこを盗みに来るものがいます。猫です。

彼らは古来からネズミを捕るために人間が島に持ち込んだと言われていますが、現在はネズミなど殆ど見なくなったので、猫が増えに増えて、現在の状況になったそうです。

伊吹島中にいる猫に癒やされながら、観光名所を巡ってみても良いですね。

2.伊吹島で堪能できるランチ、食事、宿泊できる民宿

1.民宿いぶき

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出典:http://setouti.crayonsite.net/

民宿いぶきでは、宿主の方が実際に釣ってくる魚や、伊吹島の新鮮な魚をメインの料理として使わます。伊吹島のてっぺんにある最高のロケーションで、絶景を目で楽しみながら、新鮮なお刺身で舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

2.春日旅館

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出典:http://kasuga-ryokan.jimdo.com/

また、伊吹島には春日旅館という海がよく望める絶好の場所に立つ民宿があります。ここも料理は島でとれる魚介類がメインで、春夏秋冬で出される魚が変わっていきますが、春と秋が出される魚の種類が豊富で、宿泊するにはオススメの季節です。宿泊や、昼食を取ることができますが、要予約なので、旅行前に予約をとってからいくようにしましょう。

3.伊吹島歴史を感じる散歩・観光スポット

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1.伊吹八幡神社

1124年に創建された古い神社です。島内で行われる祭りの大半がここを中心にして行われます。この神社の名称は、敷地内にイブキ(ビャクシン)が多く植えられていることが由来となっています。

社殿そのものは1124年より後の1180年頃に造営されたのですが、なんとこれを命じた人、かの有名な源義経です。

2.合田一族の先祖 合田 嶋之輔の墓

五重塔の墓で、墓の主は合田嶋之輔と言いますが、この方は源平合戦の際、平氏について落ち延びた人で、今でも島内には合田さんという姓の方がいるそうです。これとは別に三好さんという姓の方もいるのですが、それは後ほど紹介します。

3.伊吹島歴史民俗資料館

昔あった伊吹幼稚園の建物をそっくりそのまま民俗資料館として転用しています。中には古くから使われてきた漁のための道具、生活に使われていた雑貨、それと過去のことを伝える古文書類が展示されています。建物が古いですが、その分ぬくもりが感じられるところです。

4.泉蔵院

書類の記録上は伊吹八幡神社と同じく1124年に創建とされています。泉蔵院は、四国側にある観音寺というお寺の、修行・宿泊する場である坊と呼ばれるうちの一つが格上げされたものです。

観音寺には日本史でも習う行基、空海が訪れたと伝わっています。

少し話がずれますが、観音寺は現在、密教と呼ばれている真言宗に属するお寺なのですが、もともとは法相宗のお寺でした。なぜ真言宗になったかというと、空海がこのお寺の住職になったからだそうです。また、四国霊場八十八ヶ所のうちの一つに定めたのも空海だそうです。

5.出部屋跡

日本では古来から血が関わる行事は不浄なものとして忌み嫌われました。例えば出産などは、普段生活する場所からは離れた場所で行われました。この出部屋跡は出産を終えた母子が30日間、血=不浄を落とすために暮らす部屋として建てられていた建物の跡です。ちなみに正式名称は伊吹産院です。

6.三好館跡・高岸

戦国時代に京都、近畿で絶大な勢力を誇った三好氏ですが、「弾正」という官職名で有名な松永久秀によって翻弄され、最後は織田信長に滅ぼされました。ですが、これを生き残った2人の兄弟が伊吹島に逃亡することに成功します。そこで出会ったのが先に住んでいた合田氏一族でした。

ここで仲良く手を取り合って生活できればよかったのですが、どちらが発端かはわかりませんが戦いが起こり、合田氏は東部の中低地、三好氏は西部の高地に、互いに婚姻をかわさないことを約束に住み分けるようになりました。三好館跡は島西部にあった三好氏の館の跡のことです。

現在は、三好氏と合田氏は血縁関係を結んでもなんとも言われないようですが、昔初めて婚姻を結ぼうとした男女は両親族の猛反対の末、島を追い出されているようです。

7.西の堂(おこじ)

昔は泉蔵院とは別にもう一つお寺があって、建築には泉蔵院と関係があったと言われていますが謎のままです。このお堂には空海の像が安置されているのですが、この像は昔、娘遍路と言われる行為で記念になるものを買って奉納したのが始まりです。

娘遍路とは、四国霊場八十八ヶ所をすべて周ることで、良い縁談が持ち込まれるというものです。江戸時代から始まったと言われており、すべてを周るにはだいたい1ヶ月から1ヶ月半かかるといわれています。

8.石門

後に紹介する秋祭りで船で島を一周するのですが、そこで巡る島内外の名所の一つで、海水の浸食によってできた洞窟に似た形の名所です。平氏の落ち武者が隠れ住んでいたとか、水軍が本土を攻撃するために船を隠してそこから船出したなど、島内にはいろいろな伝説が伝わっています。

別名で、合戸の穴(ごとのあな)とも呼ばれています。

9.イリバ

勘の良い人ならすぐに思いつくのではないでしょうか?そう、いりこの「いり」と場所の「場」。合わせてイリバ、です。イリバはいりこを加工するための場所のことです。現在でもいりこは生産されていますので、イリバではいりこの芳ばしい匂いを感じることができます。

4.伊吹島の釣り情報

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1.真浦港付近

船着き場から近く、歩いて周れるので、天気のいい日にはよく釣りをしている人がいます。また、船着き場の近くではありますが、豊富な種類の魚が釣れるそうなので、良い釣りスポットです。

2.北浦港

波止があるので、少々海が荒れていてもよく魚が釣れるそうです。また、船は自転車、バイクの持ち込みがOKなので、移動手段を持ち込んで釣りに行く人もいます。ただ、釣ったあとの魚は厳重に保管しましょう。後ろから忍び寄るお魚大好きな動物「猫」に一瞬で持って行かれます。

3.海岸沿い

風の強い日はあまり釣れないようですが、基本的に海岸沿いはどこでも釣れるようです。自分だけの釣りスポットを探しながら釣りをするのも良いですし、大勢で楽しく島の海岸線をグルッと周りながら釣りをするのもおすすめです。

4.伊吹島で釣れる魚

幅広くなんでも釣れるようです。春は、チヌ、メバル、キス、カワハギ、夏は、チヌ、べら、ぼら、サバ、秋はアジ、アオリイカ、サバ、キジハタ、冬は、アジ、メバル、キジハタが捕れます。また、春から秋にかけてはタチウオ、1年を通してスルメイカが捕れるかもとの噂もあります。

5.伊吹島の行事

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1.2月 伊吹島に春を告げる百手祭り

五穀豊穣、大漁祈願などの厄除けのお祭りが起源です。平安装束に身を包んで一手2本、計200本の矢を厄年の人と中学生で的に向かって放つのが目玉です。段々と人を絞っていき、最後に的の真ん中を射抜いた人が賞金を得ることができるというイベントもあります。

2.4月 波切不動尊の桜祭り

島の信仰の対象の一つである波切不動尊まで続く道伝いにある桜が満開になる4月中旬あたりに行われるお祭りで、和楽器の演奏など平安時代にタイムスリップしたような体験ができます。晴れていれば、眼前に広がる広大な海を演奏とともに楽しむことができます。

3.旧暦3月21日 島四国ミニ88箇所巡り

四国霊場八十八ヶ所のうちの幾つかが伊吹島内にあり、お遍路さん以外にも若者を中心に巡ることが人気になりつつあります。四国すべてを巡ることが簡単ではないので、ミニ四国八十八ヶ所巡りとして最適です。

4.6月 夏の大祭

夏を越すためにそれまでについた穢を落とす夏越しの神楽が6月上旬に行われます。日本古来から伝わる踊りを鑑賞し、心をきれいにしてからお盆を迎える。こういった習慣はいつの間にか消えていましたが、こういう伝統を今でも行っているのは貴重です。

5.10月 秋祭り

島で一番大きな祭で、10月上旬の2日か3日に渡って行われます。最終日にはクライマックスとして神輿を島中央にある神社から真浦港まで担いで運び、船に乗せて付近の祠を巡りながら島を一周していきます。

6.伊吹島へのアクセス方法

伊吹島に最も近い観音寺港から定期便として1日4便が往復しています。約30分で片道約500円で伊吹島へ渡ることができます。

この定期船は上でも述べましたが、自転車、バイクなどの二輪車を持ち込むことができますので、1日で島中を周る際には持ち込んでみてはどうでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。おそらくネコを目当てに島に来る人が一番多いと思います。なんせ、海外からわざわざネコを見るためだけに訪れる人もいるくらいに「ネコの島」として世界的に有名ですからね。ですが、訪れて初めて気づける伊吹島の魅力があると思います。

伊吹島の人々が織りなす島での生活、豊かな海産物に代表される自然の恩恵。これらは普段都市近郊で生活している私たちからしてみれば、全く見たことのない新鮮な光景です。もちろん山と海に囲まれた豊かな自然をヒッチハイクするとか、そういうことができる場所は日本にもいくつかあります。

ですが、そこで生活している人を含めた自然環境に身を置くことができる機会というのは、そうそうあることではありません。伊吹島はそういう貴重な体験ができる良い島です。この記事をきっかけに、ぜひ訪れてみようという方がいればと思います。


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