愛媛県は瀬戸内海と宇和海に面しており、一年を通して比較的温暖な気候の地域です。県内には国立公園や県立公園の数も多く、海と山の豊かな自然の多く残る場所として人気のスポット。
夏目漱石の小説・坊ちゃんの舞台として知られる道後温泉は愛媛県を代表する観光地であり、地元の人々からも愛されている名所です。
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愛媛の人気名物グルメランキング16選

愛媛と言えば道後温泉、だけれどそれだけではありません。美味しいグルメが多いことでも知られており、男性も満足ながっつりメニューや食べ歩きにぴったりなものが充実しています。
宿泊先で贅沢なお料理を味わうのもいいですが、街中を歩きながら美味しそうなものを探してみるのも旅の楽しみのひとつです。
1.宇和島鯛めし
愛媛県宇和島市の郷土料理である鯛めしは、一般的な鯛めしと食べ方が少し異なります。
鯛めしというと炊き込みご飯か鯛茶漬けのようなものを想像するかと思いますが、宇和島の鯛めしは鯛の刺身や薬味をタレにつけ込んで混ぜ、それをご飯の上にのせて食べるというもの。間違いのない鯛とタレの相性に、あっという間にご飯が無くなってしまうはず!
初めはおかずのようにのせて食べ、ご飯が少なくなってきたらタレを多めにかけてお茶漬けのようにして食べるのが美味しいんだそう。食べている人を見ているだけでお腹が空いてくるような一品です。
2.たこめし
全国のいたるところでたこめしを味わうことはできますが、愛媛のたこめしを一度食べたらおまけ程度にコロコロとたこが入っているご飯をたこめしとは呼べません!
広く海に面した県だからこその新鮮なたこを贅沢に使ったたこめしは、一度食べたらやみつきになってしまうほど。地元の人々からも愛され続けている料理であり、県内にはたこめしを出してくれるお店がたくさんあります。
海鮮を食べたいけど刺身じゃ物足りない、そんな時は風味香るたこめしを頬張っちゃいましょう。
3.三津浜焼き
路地裏のソウルフードと呼ばれる三津浜焼きとは、お好み焼きの一種です。しかし通常のお好み焼きとはいくつか違う特徴があり、漁業の盛んな港町らしくちくわをはじめとした練り物がトッピングに使われます。
焼き上がりの形は円形ではなく半月型、さらにうどんやそばが入っていてとってもボリューミー。美味しいのは当たり前、驚きの安さも魅力の一つです。
4.鯛ソーメン
愛媛県のお祝い事の席に欠かせない料理と言えば鯛ソーメンです。そうめんの上に甘辛く味付けされた鯛の煮つけがのせてあり、子供からお年寄りまで食べやすい郷土料理です。
豪快に鯛をまるまる一匹のせてあるものから食べやすくカットされていたりとお店によって見た目は異なりますが、煮つけの味がその店の印象を決める、というほど各店舗で工夫がなされています。
何度も何度も薄い出汁をかけて味を染み込ませていき、そうめんの味を殺さないよう、それでいてしっかりと鯛の風味を生かせるようにできるかどうかが職人の腕の見せ所です。
5.焼豚玉子飯
字面からなんだか美味しそうなものだということがわかりますが、焼豚玉子飯のルーツは中華料理店のまかない料理であったとされています。
ご飯の上にスライスした焼豚を並べ、半熟の目玉焼きをその上にのせます。ハムエッグの焼豚版といった感じですが、秘伝のタレがご飯と絡み合うことで食べる箸が止まりません。
シンプルでありながらお腹は満足、もちろんお財布にも優しいという人気のご当地グルメです。
6.せんざんき
鶏肉のさまざまの部位の骨付き肉を片栗粉にまぶして揚げた料理で、その起源は江戸時代までさかのぼります。
街の食堂や居酒屋の定番メニューで、お酒のつまみにもぴったり。からあげとの線引きが難しいところですが、ひとつひとつが少し大きめカットされていること、スパイスが利いていることから若干濃い味付けに感じると言われています。
7.法楽焼
塩だけのシンプルな味付けなので素材の味が際立つ料理で、海の幸だけでなくきのこや野菜も一緒に焼き上げるという今治の郷土料理です。
盛り付けの中心には鯛を置き、周りをいかにほかの食材で彩るかでその料理の印象は変わります。松葉を敷いたいるので、ふたをあけた時にふわっと爽やかな香りが広がります。
水軍が戦に勝った時に食べていた料理ということから、来島水軍料理として親しまれています。
8.伯方の塩ラーメン
愛媛で塩ラーメンといえば、伯方の塩ラーメンのこと。ほんのりと甘さが感じられる角のない伯方の塩を使い、風味豊かな味わいのラーメンに仕上がっています。あっさりしているのにこくがあり、瀬戸内海をイメージして作られたというのも納得です。
中でも「伯方の塩ラーメンさんわ」は県内でも根強い人気を誇るラーメン店、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
9.八幡浜ちゃんぽん
ちゃんぽんといえば長崎県ですが、その麺文化を八幡浜に落とし込んだのが八幡浜ちゃんぽんです。
長崎のちゃんぽんがとんこつベースなのに対し、八幡浜のちゃんぽんは鶏ガラベースのスープで見た目は全く異なります。麺もちゃんぽん麺と呼ばれる太くもちもちしたものではなく、中華麺を使用するお店が大多数。具材は野菜や豚肉といった定番に加え練り物が加わります。
他にも海老やイカといった海の幸を盛り付けることもあり、港町らしさが感じられる一杯です。
10.肱川ラーメン
さっぱりとしてスルスルと食べられる細麺が特徴の肱川ラーメンは後味がよく、こってりとしたとんこつスープはちょっと苦手・・・という方にも食べやすいラーメンです。
とんこつの他にも塩・みそ・ピリ辛スープなどバリエーションは豊富で、以前ラーメンコンテストで大賞に選ばれたこともあるという実力派。最後まで全て飲み干してしまいたくなるようなスープが人気の秘密です。
11.大州コロッケ
里いもをベースとしてこんにゃくや椎茸、鶏肉、油揚げといった具材を煮込んだ料理のことを大洲のいもたきといいます。その味を手軽に食べたい!という思いから生み出されたのが大洲コロッケ。
里いもを使ったコロッケなので食感は柔らかくもちもち、野菜があまり得意ではない子供でもパクパク食べてしまいそうな優しい甘めの味付けに仕上げられています。
ちょうどいいサイズなので食べ歩きにもぴったりです。
12.今治ラーメン
町おこしのために作られた、地元の食材の魅力をぎゅっと凝縮したラーメンです。
海の幸を贅沢に使用した魚介の風味が香るスープに、今治産のチャーシュー、味をととのえる決め手はもちろん伯方の塩です。魚介特有の臭み消しには地元の山丹正宗を使用するという徹底ぶり。
時間と手間と思いの込められた一杯を味わってみてください。
13.もぶり飯
「もぶる」とは松山の方言で混ぜるということ。祝い事の席にはちらし寿司をつくる習慣があり、瀬戸で獲れた小魚の出汁を混ぜ込んだ甘めの酢飯の上に具材をのせます。
旬の魚や季節の野菜、錦糸卵にアナゴなど盛り付けも松山ならでは。彩り豊かでボリューム満点のもぶり飯は現代でも広く親しまれています。
14.ふかの湯ざらし
臭みが強く、刺身としても保存食としても活用方法のなかったホシザメを使った郷土料理です。
食べるには下ごしらえが大変で調理には向かないとされていましたが、どうにか美味しく食べることはできないものかと試行錯誤して完成した一品。独特のアンモニア臭を消すために塩分濃度の高い水の中に2時間ほど漬け込み、完全に火が通りきらないタイミングでお湯にくぐらせて更に2時間の塩抜きをします。
それだけの手間をかけても食べたい、そんな飽きのこないあっさりとした味わいが魅力です。
15.鍋焼きうどん

鍋焼きうどんのお店が多いことでも有名な愛媛ですが、初めて食べる人ならばその甘さに驚くはず。
見た目はメジャーな鍋焼きうどんそのままですが、出汁を一口飲んでみるとその違いは明らかです。うどんの出汁というよりもすき焼きの割り下に近いような、想像以上の甘さに口の中がびっくりしてしまいそうです。
そうとは知らずに頼んでしまった場合、最後まで食べれるのか?と心配になってしまいそうですが、これが意外と合うんです。店舗によって甘さの度合いに差はありますが、甘いところは本当に甘い、そんな愛媛の鍋焼きうどんはいかがでしょうか。
16.じゃこ天・じゃこカツ
近海で獲れたじゃこをすり身にして作られたじゃこ天はお土産の定番品でもあります。一方でじゃこカツはあまり聞きなれないものですが、こちらはすり身にしたじゃこに野菜を加え、衣をつけて揚げたものでじゃこ天とは見た目も異なります。
パッと見はコロッケのようですが、イモではなく魚がベースなのでパクッと食べやすい味付けです。
スイーツ・お菓子系の愛媛名物
ご飯を食べたらちょっとしたスイーツやお菓子が欲しくなりますよね。甘いケーキもいいですが、和風なスイーツも食後にぴったり。愛媛ならではのお菓子も要チェックです。
休憩がてらのおやつタイムにもいいですね。
1.つるの子
一度製造元が廃業したことで“幻のお菓子”とも呼ばれたつるの子ですが、復活させて欲しいという人たちの願いに応えて、その菓子店で修行していた職人が当時の味を思い出しながら試作を重ねて復刻させました。まるでたまごのような見た目をしており、ふわふわの白い丸の中を割ってみると鮮やかな黄色い餡が詰まっていて更にたまご感が増します。
和菓子はべたべた甘いものも多い中、つるの子はほどよい甘さで食べやすく、天皇家の方々にも愛されたと言われています。
2.しょうゆ餅
江戸時代初期に誕生し、松山の家庭の味として広く愛されているしょうゆ餅は食べ歩きにもお土産にもぴったりの品です。
元々は桃の節句に家臣の繁栄を願い与えられたもので、各家庭でひな祭りの際に作られるようになり浸透していきました。厳選された米から作られたもちもちとした食感がクセになり、手に取るとついつい食べ過ぎてしまいそうです。
お土産におすすめの愛媛名物10選
「お土産よろしくね!」そう言われても何を買っていけばいいんだろう・・・そんな時はこの中から選べば外れナシ!試食させてくれるお店も多いので、自分の舌で見極めながらお土産選びができます。
同じ商品でも簡易包装のものはお手軽な値段であったり、ちょっとした贈り物にもできそうなきちんとした箱詰めのものも用意されていたりするので気軽に聞いてみましょう。
お土産に買ったはいいけど、試食が美味しすぎて自分で食べちゃった、なんて事にならないように注意!
1.いよかん
柑橘類の一種であるいよかんは愛媛県内での栽培が盛んです。特に宮内いよかんという品種は身がギュッと詰まった大粒の果肉でとってもジューシー。家庭用の販売はもちろん、贈答にも恥ずかしくない品質で人気を博しています。
美容にも健康にも嬉しい成分がたっぷりのいよかんは女性や年配の方におすすめ。少し重くて持ち帰るのが大変かもしれませんが、ぜひ一度食べていただきたい果物です。
2.ハタダの御栗タルト
10年連続モンドセレクションで金賞を受賞した経歴を持つ贅沢なお菓子です。
タルトという名が付いていますが、見た目は栗をカステラで巻き込んだロールケーキのよう。特製の柚子餡と大粒の栗の相性がとても良く、食べやすいようにカットされているのもポイントです。
高級感のある包装もより高級感を際立たせ、ギフトにも最適です。
3.坊ちゃん団子

坊っちゃん団子は松山を代表する銘菓で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」に由来しています。
抹茶・たまご・小豆の順に上から並んでおり、3個が一串に刺さったものが一番出回っている定番の坊っちゃん団子です。食べやすいように小さなトレイに分けて売られているものも多く食べ歩きにもぴったり。
昔の面影残る坊っちゃんの舞台の地を、団子片手に散歩してみるのもいいですね。
4.ポンジュース味の御菓子

愛媛土産といえばみかん、そしてポンジュースも定番ですが、ただのジュースだけでなくポンジュース味のお菓子が数多く登場してきています。ポンジュース味のコロンやチロルチョコ、ポンジュースもちなるもの、一体どんな味なのか気になりますよね。
手頃な値段でたくさん入っているものが多いので、職場や学校へのお土産におすすめです。
5.かどや 鯛めしの素
昆布の旨みが凝縮された出汁香る鯛めしを自宅で再現したい!ただ白米の上にのせた鯛に出汁をかけるだけなら簡単ですが、なかなか素人に難しいのが“タレ”の調合ですよね。
かどやの鯛めしの素にはタレはもちろん、食べやすくスライスされた鯛と薬味もセットになっているので、ご飯を用意するだけでいつでもあの味が堪能できます。
6.霧の森大福
愛媛新宮の貴重な抹茶を使用しているため、年間の生産量が限られてしまっていることからなかなか手に入れることのできない大福です。
県内に販売している店舗はありますが、休日ともなれば長蛇の列。ネット販売は現在停止しており、不定期で行われる抽選販売も倍率は100倍近いというから驚きです。
ほろ苦く香り高い抹茶の中に包み込まれたクリームと餡のほどよい甘さが根強いファンを増やしています。
7.薄墨羊羹
創業以来受け継がれてきた確かな味と洗練された技術が生み出す革新的な羊羹です。
羊羹の中に散らした手亡豆を名桜“薄墨桜”に見立て、繊細な味わいが口の中に広がります。通常の味だけでなく黒糖を使用したものや、愛媛みかんを使用した薄墨羊羹もあり、贈答用に購入する方も多くいます。
8.坂の上の雲~伊予柑乳菓~
小説「坂の上の雲」をモチーフとした雲のようにふわふわとした形の菓子が、松山市の老舗銘菓で製造されています。
伊予柑の爽やかな酸味とコクのあるまろやかなミルクを合わせて焼き上げた一六本舗が手がける坂の上の雲は、しっとりとして優しく味わいが人気です。
ご当地の銘菓といえば和菓子が定番ですが、饅頭や羊羹はちょっと苦手という方にも食べやすい菓子です。
9.ひめのおもてなしジュレ
愛媛のみかんのストレート果汁を贅沢に使用した濃厚な味わいのジュレです。ゼリーとは違ってスルスルと飲んで味わうのような新しい食感にハマってしまうこと間違いなし!喉に詰まらせるような心配もないので小さな子供でも美味しく食べられます。
可愛らしいパッケージに入っているので女性にも喜ばれそうですね。
10.道後ビール
一番搾りの麦汁を使用しており、さっぱりとしたキレのある後味が特徴のビールです。
道後地区・松山市内のレストランやホテルで多く提供されており、お土産としても高い人気があり、通称坊っちゃんビールとも呼ばれて親しまれています。
他にも漱石ビールやマドンナビール、動物園とコラボした可愛らしいボトルもあるのでぜひ探してみてください。
まとめ

知られているようで知られていない愛媛の魅力はまだまだたくさんあります。帰路についてから「あそこも行けばよかったな」「これも食べてみればよかったな」そんな後悔をしない旅にするためにも事前のリサーチは大切です。
初めての愛媛であれば王道スポットを巡る旅を、何度目かの愛媛なら美味いもの探しの旅というのもいいのではないでしょうか。
自然に囲まれたぬくもりの溢れる愛媛に、ぜひ足を運んでみてください。
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